NPO法人麻の葉(松澤朋子理事長)が運営する「カフェあさの葉」(落合)では、冬休みに小中高校生を対象とした学習支援を初めて開催する。多摩センターなどで低額の学習支援を行っているNPO法人ボーダーフリー(二宮龍斗共同代表)のメンバーが出張し、学習指導を行うというもの。地域の高齢者などが集うカフェを幅広い世代が利用する場にしたいとの思惑がある。
麻の葉はデイサービスやケアプラン、Cafeといった事業を行っており、2000年に設立し、地元住民が訪れるカフェは07年から続いている。高齢者が過ごすことが多い地域の居場所となっているが、今年6月に松澤理事長が就任したことをきっかけに、子どもを対象としたイベントを企画し、多世代が交流できる場を作ろうと様々な催しを行っている。
新たなコミュニティに
今回の冬のイベント「冬休み宿題サポート」も理事長をはじめ、副理事長の本田里絵さん、管理者の尾山理絵さんらが企画した。そして、市社会福祉協議会にボランティア登録をしており、多摩センターなどで現役の大学生たちが勉強会を開いているボーダーフリーに講師を依頼し、NPO同士が協力した学習支援が実現した。二宮さんは「学校以外の勉強の場所だと図書館や児童館になると思うが、このような地域のカフェで勉強を教えてもらうことで、いろんな地域から子どもが集まり新たなコミュニティができれば貴重な体験になる」と話す。
尾山さんは「理系や文系の適性など進路相談を現役の大学生から意見を聞ける機会とあって、子どもにも親にとっても良いイベントになるのでは」と期待を寄せる。今回のような冬休みの宿題サポートは今後、春休みや夏休みなどを利用し、継続していくという。
多世代の交流の場に
松澤理事長は「(ボーダーフリーの協力に)とても感謝している。子どもによっては自分のペースで学習したい人もいるはず。ボーダーフリーさんは子どもたちの学びたいことに寄り添ってくれる学生さんとして非常によい取り組みをしていると日々思っていた」と話す。本田さんは「小中高校生の居場所となることで老若男女の交流が活発になれば」と語った。
二宮さんは現役の大学生が子どもたちの学習を支援するサークル「ボーダーフリー」を立ち上げ、2022年に「放課後学習教室」を開講した。「低所得世帯だから塾には通えない」「授業についていけない」などといった学習に悩む子どもたちを支援しようと様々な形で勉強を教えている。
松澤理事長は「同じNPO同士として地域に密着して活動することで、次に進むことができる勇気や喜びを分かち合える活動をしていきたい」と展望を語った。
宿題サポートは、12月25日(水)と26日(木)が中高校生対象、27日(金)が小学56年生を対象に開催される(要申込み/各日定員先着8人)。午後2時から4時まで。参加費は500円。持ち物は学習教材・筆記用具。申込みはカフェあさの葉【電話】042・339・6825。
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