稲城市若葉台のフレスポ若葉台2階にあるバレエスタジオ「YARITA YU BALLET STUDIO」。主宰の鎗田優さん(多摩市在住)はバレエダンサーとして活躍、スタジオの指導者となってからは、各地で活躍するダンサーを輩出してきた。
鎗田さんがバレエを始めたのは3歳のころ。中学卒業後にはモナコのバレエ学校やニューヨークに留学、帰国後、東京シティバレエ団の特待生となり入団。2007年には多摩市民バレエ「くるみ割り人形」クララ役として出演するなど、バレエ鑑賞者を楽しませるのと同じように、ダンサーとして国内外でのステージを楽しんできた。
また、帰国と同時に、母親が若葉台で勤務する音楽教室でバレエを指導するなどバレエとともに歩んできた。しかし、けがをしたことをきっかけに、ダンサーとしてステージに立つことはやめて指導に専念。「教えることが楽しくなっちゃって」と微笑む。17年に同スタジオを開設した。
教え子たちがコンクールで活躍できるように指導に熱が入り、毎年のように指導者賞を受賞。昨年は第19回スリーピング・ビューティー全日本バレエコンクールやYBCバレエコンクールグランプリ2024で最優秀指導者賞を受賞している。鎗田さんは「バレエをすることで、努力すること、目標に向かって頑張ることを学んだ。それは指導することにも生かされている。あとは支えてくださる方への感謝は常に忘れてはならないですね」と話す。
4月には、アメリカで開催されるコンクール「ユースアメリカグランプリ」に生徒3人が3つの部門で日本代表として出場する。
稲城・多摩の印象
指導者となってからは、稲城市と多摩市を行き来する日々。2児の母親でもあるが、自身も卒園した私立緑ケ丘幼稚園(多摩市和田)に2歳の長男を預けて、若葉台のスタジオへ。そんな若葉台の印象について、鎗田さんは「とても洗練していて安心して通える。外国から指導者の方がいらっしゃるんですけど、とても雰囲気が良いとリラックスできるようです」と話す。
長く住む多摩市の思い出は大小さまざまなホールのあるパルテノン多摩だ。「バレエを踊ったり、幼稚園の音楽会や成人式の舞台も多摩センター駅から歩いていくパルテノン多摩でした」と鎗田さん。昨年、同スタジオの生徒が出演する発表会「第4回バレエコンサート」を開催、来年も実施する予定だ。
現在、3歳から成人まで120人近くの生徒が通っている同スタジオ。鎗田さんは「小さい子には音楽を聞いて踊ることの楽しさを知ってもらうことに力をいれています。年齢があがれば楽しみながら時には厳しく指導しています。目標を叶え達成感を感じて欲しいですね」と話していた。
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