稲城市や多摩市などと連携協定を締結している読売ジャイアンツの新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」が稲城市矢野口の南山地区に完成し、3月1日にオープンした。当日はジャイアンツOBや周辺自治体の首長など関係者によるセレモニーと2軍の試合などが行われた。当日のチケットは完売となり、新たなスタジアムの誕生を喜ぶ人の姿であふれていた。
新スタジアムがある南山地区は川崎市多摩区、麻生区との境付近にあり、最寄り駅は京王線の稲城駅や京王よみうりランド駅、小田急線読売ランド前駅。近くには「よみうりランド遊園地」がある。スタジアムの新設は、読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社が計画している「東京ジャイアンツタウン」構想の一環。イースタンリーグ公式戦だけではなく、アマチュア野球、スポーツ教室、地域のイベントなどの実施を予定している。
2027年には、国内で初めてとなる球場一体型の水族館が完成予定となっている。現在、レフト席の後方で工事が進められており、外野席とはコンコース経由でつながる。水族館内には地上3階、地下1階建て、関東最大級の大きな水槽が設置される。
新スタジアムの特長は球場全体の開放感や客席とグラウンドの距離の近さにある。読売ジャイアンツがかつて練習場としていた多摩川グラウンドのように、近隣住民が気軽に立ち寄り、未来のスター選手に声をかけることのできる交流の場のようなものを再現させているという。
試合開始前のセレモニーではテープカットや国歌演奏、始球式などが行われた。阿部慎之助1軍監督、桑田真澄2軍監督、駒田徳広3軍監督のほか、ジャイアンツOBの堀内恒夫さん、原辰徳さん、高橋由伸さん、レジェンドプレイヤーの斎藤雅樹さんらが参加。小池百合子都知事や阿部裕行多摩市長、高橋勝浩稲城市長らも出席し、バルーンリリースが行われるなど華やかに実施された。高橋稲城市長は「永久に不滅であるべきジャイアンツがこれからも発展するとともに、この球場をスタートとして稲城市もともに発展していくことを願う」などとあいさつした。
新スタジアム初戦となるヤクルトとの対戦は1対1の引き分けに終わった。翌日の両チーム同士の試合は8対1でジャイアンツが勝利した。
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