桜の名所
旧多摩聖蹟記念館2025年度春季企画展が、同記念館で開催されている。5月25日(日)まで。「連光寺の桜と旧多摩聖蹟記念館」と題した企画展では、同記念館とその周辺地域の桜にまつわる歴史を紹介する。
同記念館が建つ都立桜ヶ丘公園は、江戸時代末期に連光寺村向ノ岡に地元有志が桜を植樹して以来、桜の名所として知られている。また、前身の多摩聖蹟記念館が多摩市に寄贈され、今の名前に変わった時の記念式典は満開の桜の下で行われたという。
今回はその式典の時の写真や、中林僊「聖蹟記念館」1937年頃、旧多摩聖蹟記念館2011年頃、向岡八景絵図(部分)1875年、吉田初三郎「京王電車沿線名所図絵」(部分)1930年といった作品が展示・紹介されている。
入場無料。時間は午前10時から午後4時まで。休館日は月・水曜日(祝日除く)と5月8日(木)。問合せは市教育委員会教育振興課文化財係【電話】042・338・6883。
イベントも実施
関連イベントも実施される。学芸員によるギャラリートークは4月5日(土)、19日(土)、5月10日(土)、各日午前10時から正午まで、午後1時から3時までの間の20分程度。事前申込みは不要。当日時間内に記念館事務室受付けまで。
また、植物写真展「さくら」が4月1日(火)から29日(火・祝)まで開催され、多摩市周辺で撮影された桜の写真展が行われる。
自然観察会「桜」は、桜をテーマに桜ヶ丘公園内の植物を観察する。4月1日実施。事前申込み不要。午前9時45分に記念館前で受付け。
同記念館(旧称:多摩聖蹟記念館)は、連光寺の都立桜ヶ丘公園内にある。1930(昭和5)年6月26日に竣工した。明治天皇や皇族の連光寺行幸、行啓を記念して、明治政府の宮内大臣だった田中光顕らにより建てられたもので、大正・昭和時代に国内で活躍した建築家の関根要太郎と蔵田周忠が設計に携わった。
歴史的な建造物
1986年に管理団体から市が寄贈を受けた後、市の指定有形文化財に指定、2002年には東京都の「特に景観上重要な歴史的建造物等」にも選定されている。
昭和初期に建てられた歴史ある建造物が建築の観点から高く評価され、DOCOMOMOJapanによる「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれ、昨年には選定プレートが贈られた。
建物内には明治天皇騎馬像が展示されているほか、ギャラリーや喫茶サロンなどがある。
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