株式会社京王SCクリエイションの代表取締役社長を務める 古屋 圭子さん 関戸在勤
地域から支持される存在に
○…京王線沿いの商業施設、駐車場運営などを手がける京王電鉄のグループ企業として昨年4月に設立。準備期間を経て7月に事業を開始した。コロナ禍によるEC普及への対策、新宿や橋本など開発が進むエリアにある商業施設の戦略といった役割は大きい。「託された時はうれしさもありましたが、新会社に求められる使命感の重さを感じました」と振り返る。社員と共に走り続けた1年。「ようやく平常運転になってきたかな。スタッフがやりたいことができる会社にしていきたい」と意気込む。
○…「人の生活に近い仕事に関わりたい」と京王電鉄に入社。経営企画や人事など様々なセクションを経験した。新人のころは忙しく辞めたい時もあったというが、「一生懸命やっていればサポートしてくれる会社」と力を込める。京王グループの企業理念を決める際には言葉や原案を考えて採用された。「今も使われているんですよ」と嬉しそうに語る。
○…中央大学の出身。母校で講演を行った際に学生時代の記憶がよみがえってきたという。「スキーサークルの活動、アルバイトなどに夢中になっていましたね」。現在は、夫とゴルフや旅行に出かけるのが息抜きになっている。
○…聖蹟桜ヶ丘駅周辺住民の生活を支える聖蹟桜ヶ丘SCは来年開館40周年を迎える。近隣農家やビール醸造所が集うマルシェやイベントは開催間近だ。「地域の方々に支持され一緒に盛り上げるショッピングセンターになれば」。地震や水害に見舞われた能登半島の話を聞いた際、「買い物ができる場所は地域の重要なインフラだと気づかされた。非常時にどのような対応が取れるか、そういったことも探っていく必要があるでしょうね」と力強く語った。