2月1日に開館した「大栗川・かるがも館」の運営協議会の会長を務める 千葉 胤昌(たねあき)さん 和田在住 72歳
「地域・人との繋がり大切に」
○…2月1日にオープンした和田・東寺方コミュニティセンターの「大栗川・かるがも館」。地域住民で構成される運営協議会が中心となって今後の運営を行っていく。長らく地元の自治会長を務めていたこともあり、同協議会の会長に選出された。「構想から20年。その頃から関わってきて、ようやく開館を迎えられた。今までの積み重ねがあったので嬉しい」と感慨深げに語る。
○…昨年5月に発足した運営協議会の第1回の総会には、地域から55人の住民が参加した。その後、5つの部会を設け、今後の運営方法について頻繁に話し合いを行ってきたものの、手探りの状態での運営は続く。「物事を進めていく中で、模倣、工夫、伝授が大切」と持論を語る。市内8館のコミュニティセンターの活動事例を真似ながら、どう工夫を重ねていくか。「地域の皆さんの気持ちが前向き。一緒に進めていきたい」と目を細める。
○…岩手県出身。高校卒業後、就職のために上京。35年前に和田に転居してきた。「落ち着いた感じが良かった。良い場所に来たなと思いましたよ」と笑顔を見せる。転居してすぐに自治会に誘われ「良い人たちがいたから」と以来地域活動を続け、多摩市自治会連合会の会長も7年ほど務めた。「平常時には何も問題なくても、いざという時に助けになるのが自治会であり、人の繋がり」。自治会への加入が全国で課題となっている中で、特に加入率が低い若い世代に自治会の必要性を知ってもらいたいと、そう訴える。
○…現在も自身が経営する会社の代表を務め、仕事に地域活動にと汗を流す。文章を書くことが好きで和歌を嗜む。今の専らの楽しみは「孫と遊ぶこと」と好々爺の顔を覗かせる。「地域に支えられてここまでやってこれた。これからも地域との交流、繋がりを大切にしていきたいですね」。かるがも館の顔役として地域と人をつなぐ活動は続く。
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