市立愛和小学校(阿閉暢子校長)はこのほど、学校教育環境向上のための緑化事業として、学校林「愛和の森」などの整備を行った。同校の全児童が参加する「愛和小学校緑の少年団」が、今年2月に行われた「東京都緑の少年団交流会」で最優秀賞を受賞。同事業は、その実績が認められ、公益財団法人国土緑化推進機構、ゴルフ緑化促進会等の支援を得て行われた。阿閉校長は「地域との交流、子どもたちの学習に活かしていきたい」と意欲を見せている。
同校では、2016年10月に緑を守り育てる活動を行う「緑の少年団」を発足。1年生から6年生までの全児童が参加して「愛和小グリーンプロジェクト」と題して、この愛和の森を活用して、「菜園」「森」をテーマに各学年がそれぞれ取り組みを行っている。
毎年秋に行われる森林・緑の祭典「全国育樹祭」の記念事業として、今年2月に実施された「東京都緑の少年団交流大会」で、その取り組みについて5年生が発表を行い、最優秀賞を受賞。その結果、今秋「育樹祭」の併催行事として実施される「全国緑の少年団活動発表大会」で活動発表を行うことが決まった。今回、その実績が認められ、(公財)国土緑化推進機構、ゴルフ緑化促進会の支援を受けて、学校教育環境向上のための緑化事業を実施することが決まった。
今回、整備が行われたのは、学校林「愛和の森」。数カ所ある湧き水に土留めを行ったほか、端から端までを安全に歩くことができるように遊歩道が設置された。また、バス通りに面した斜面には「AIWA」の文字のツツジの植え込みと階段を作り、ブルーベリーの苗を植樹した。
この植え込みについては、昨年5年生が「森の改造プロジェクト」を行った際に、地域住民から「学校を多くの人に知ってもらったり、親しんでもらえるように『愛和』の文字があると良い」との意見があったことから作られた。また、この斜面は地域の自治会が手入れを行っており、その際に「足元が危なくて怖い」といった意見も挙がったことから階段が設けられた。
今回の整備について阿閉校長は「森を使って活動を行ってきた中で学校でできなかった整備をやっていただけた。ブルーベリーも保護者や地域の方とつながる教材にしたい。地域との交流を深め、子どもたちの学習に活かしていきたい」と話していた。
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