永山団地商店会主催「さつき祭り」の実行委員長を務めた 石川 剛さん 市内勤務 33歳
地域とつながる商店会に
〇…17の商店や団体が加盟する永山団地名店会。今年で２回目となった「さつき祭り」を５月19日に同商店街で開催した。商店会メンバーの若手の一人でありながら、実行委員長としてイベントの企画、運営を切り盛りした。「地域の多くの方に来てもらえてホッとした。２回目ながら受け入れられているなと感じた」と笑みを浮かべる。
〇…かつての商店会は隆盛を極め、活気に溢れていた。店長を務める「豆富工房れすと」は10年程前に、「庵れすと」は５年前に開店。その頃には往年の勢いはなかった。以前のように商店会を盛り上げるためには、地域とつながり、共通意識を持って取り組む必要性を感じる。「こうしたイベントをやることでそれぞれの店を知ってもらえる。地域と加盟店と協力しながらやっていければいいですね」と意欲をみせる。
〇…店長を務める２店舗は障害者の就労継続支援の事業所で、精神保健福祉士として指導員の役割も担う。この道を目指したきっかけは、以前働いていた時に偶然入った店で目にしたキーホルダーだった。目が不自由な人が作ったもので、その出来栄えに心打たれた。それから関心を持ち、資格取得に向けて学校に通い、紹介されて入ったのが今の事業所だった。利用者の作った商品を販売することに責任感とやりがいを感じている。「利用者さんが仕事をしながら、できることの幅が広がっていくのを見ているのが嬉しい」とほほ笑む。
〇…もうすぐ１歳半になる女の子の父親。「写真を見るだけで家に帰りたくなる」と照れ笑い。今は仕事に商店街活動にと日々がむしゃらに過ごす。「今よりも利用者さんの居場所、働く場所作りなど環境を整備し、支えられる存在になっていきたいですね」と向上心は尽きない。
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