若い世代、子育て世代が「多摩市に住んでみたい、訪れてみたい」と思えるような魅力を創出、発信することを目的に、昨年度初めて実施された「多摩市若者会議」。2年目の第1回のワークショップが6月1日、パルテノン多摩で開催された。阿部裕行多摩市長は「また新たな提案をしてほしい」と期待を寄せている。
若者会議は、39歳以下の人を対象に、その若者が一堂に会しワークショップを通じて多摩市の魅力を創出、発信するアイデアを検討するため、昨年度初めて実施された。初年度となる昨年は、全4回のワークショップと、1回のフィールドワークを行い、延べ285人が参加。平均年齢は26・8歳、約4分の3が市外からの参加となった。
昨年12月には、そのワークショップで話し合われた意見を集約し、「多摩市の公園を再生し街の魅力にしよう」「大学と企業との連携」「多摩中央公園の活用」「パルテノン多摩の活用」「未知カフェ(若者の拠点)」を若者の提言として阿部市長に提出した。
今年度はその提言をプロジェクトとして実践するため、「若者のまちづくり拠点」の整備に向け、4月から活動をスタート。資金調達の手段としてクラウドファンディングを活用するなどの検討を始めているという。
実践・検討「両輪で」
そうした中で、今回行われた2年目の第1回ワークショップには、約半数が初参加となる約50人が集まった。昨年に引き続き総務省地域資源・事業化支援アドバイザーの林田暢明氏がファシリテーターを務める中で、自己紹介から、多摩市の魅力、昨年の提言を聞いて感じたこと、今年実現したいことなどを話し合い、最後にはグループごとにどんな意見が出たかを発表。「公園のマネジメント」「アニメの聖地の聖地化」「コワーキングスペースの創設」などが挙げられた。
今回初めて参加したという市内在住の参加者は「多摩市内の状況が気になっていたので参加した。みんないろいろ多摩市のことを考えてくれているなと思った」と感想を話していた。また昨年からの実行委員のひとりは「前回よりも社会人が多かった。話の内容も働き方や実際的なものが多かったので、良い感じになるのでは。拠点づくりと、新しいアイデアの検討と両輪で進めていきたい」と意欲を見せる。
ワークショップを視察した阿部市長は「今年もいろいろな意見が出ていて嬉しい。今年も若者会議として新たな提案をしてもらいたい」と参加者たちに呼び掛けた。
なお、次回は7月6日(金)午後7時からパルテノン多摩第1会議室で開催される予定だ。
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