多摩中央警察署と多摩稲城防犯協会による「平成30年防犯功労賞授賞式」が7月6日、ココリア多摩センター内のココリアホールで開催され、広田幸江さん(73)=東寺方在住=に警視総監賞が贈られた。長年にわたり、防犯パトロールや啓発活動を行ってきたことなどが評価された。広田さんは「支部や自治会のみんなの協力があってこそ。みんなで受賞したもの」と喜んだ。
顕著な防犯活動を行った個人や団体を表彰する「防犯功労賞」。今回、多摩市・稲城市の17人、14団体が表彰された。
その中で、長年にわたって地域安全活動を積極的に行い、犯罪のない明るいまちづくりに多大な貢献をしたとして、警視総監賞が贈られたのが、広田幸江さんだ。これまでに多摩中央署管内で団体として同賞を受賞したことはあったものの、個人での受賞は今回が初だという。
約40年地域で活動
「びっくりしましたよ」と警視総監賞の受賞が決まった時のことを振り返る広田さん。結婚を機に多摩市(当時多摩村)に転居してきた。
1981年に、当時の自治会長の勧めで日野署防犯協会婦人防犯協会員になり、啓発活動の一環として地域でチラシ配りを行った。それが今の活動のきっかけとなった。多摩中央署が開署してからは、同署の女性防犯指導員に就任。20年以上にわたり東寺方女性支部に所属し、同女性支部長、防犯協会の副会長も務めている。
現在は、毎週日曜日の夜間に自治会主催の防犯パトロールに参加。毎月和田駐在所で行う地域パトロールや、広報車での啓発とパトロールを行うなどの活動を行っている。
長年にわたる地域活動が評価されて、今回の受賞が決まった。「一人ではできない。みんなに協力してもらって初めてできる。だから今回の受賞も私がもらったものではなく、みんなでもらったものだと思っています」と広田さんは笑顔で話す。
コミュニティが大切
長年多摩市に住み続け、自身が住む東寺方周辺は「昔から変わらない」と話すが、多摩ニュータウンができて街も人も変わってきた。防犯活動を行う中でも変化を感じることがあるという。「パトロールしていて『うるさい』と言われることも増えたし、挨拶しない子どもも増えた。知らない人に話しかけられても、話してはダメと教えられているかもしれないけど」と顔を曇らせる。
地域の安全安心のためには、コミュニティが大事だという。「挨拶運動を進めながら、子どもの見守り活動を地域でやっていきたい。個人情報の取り扱いが難しいけど、一人暮らしの高齢者の見守りもできれば」と今後に向けた抱負を語る。
重ねて「みんながお互いに関心を持てるような地域になっていきたいし、していきたい」としながら、「市内で年々振り込め詐欺が増えている。今その啓発にも力を入れているので、地域のみなさん、特に高齢者の方は注意をしてもらえれば」と話している。
17人・14団体防犯功労で受賞
多摩中央警察署と多摩稲城防犯協会は7月6日、ココリア多摩センターのココリアホールで、顕著な防犯活動を行った個人や団体を表彰する「平成30年防犯功労賞授賞式」を行った。
今回は多摩・稲城市の17人・14団体が受賞。感謝状等が齊藤靖署長らから手渡された。
多摩市内の受賞者・団体は次の通り(敬称略)。
〇警視総監賞(防犯功労)/広田幸江(東寺方女性支部長)
〇生活安全部長・東京防犯協会連合会会長連名賞(防犯功労)/南保好子(豊ヶ丘)/小磯初江(関戸女性支部長)/西出啓子(聖ヶ丘女性支部)/鶴勝憲(東寺方支部長)/中山雅雄(東部支部長)/水谷宏治(聖ヶ丘)
〇生活安全部長・東京防犯協会連合会会長連名賞(地域安全運動功労・団体)/中央商店会/峰㟁モータース/新都市センター開発株式会社/東寺方女性支部/落合3・4丁目女性支部/聖ヶ丘支部
〇生活安全部長・東京防犯協会連合会会長連名賞(地域安全運動功労・個人)/伊野美枝子(東寺方)/国分清一(聖ヶ丘)
〇東京防犯協会連合会会長賞(防犯功労バッジ)/飯島貞子(和田並木女性支部長)
〇防犯功労表彰(署長・会長連名賞)/上田みよ子(東寺方女性支部)/大鷲修平(東寺方自治会)/永井三郎(馬引沢支部)/村上紀子(関戸女性支部)/立田征夫(落合鶴牧南野支部)
〇防犯功労表彰(署長・会長連名賞)団体/株式会社ユニカ/ワタミ株式会社多摩南野営業所/多摩市老人クラブ連合会
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