2020年東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技ロードレースのコースが8月9日、正式に決定した。武蔵野の森公園(府中市・調布市・三鷹市)をスタートし、富士スピードウェイ(静岡県)がゴールとなる総距離・男子約244Km、女子約147Kmのコースとなった。そのうち多摩市内は、都内最長となる約11・8Kmを走ることが決まった。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員から公表されたのは、武蔵野の森公園をスタートし、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県を通り、富士スピードウェイをゴール会場とするコースだ。日本を象徴する富士山を望みながら、過去最高の難易度と言われる起伏の激しいコースになるという。
都内では、府中市、調布市、三鷹市、小金井市、稲城市、多摩市、八王子市、町田市を通過。その中で、多摩市内を走るのは都内最長となる約11・8Kmだ。稲城市の若葉台方面から多摩市内に入るとまず「多摩東公園」交差点を右折し尾根幹線道路へ。聖ヶ丘地区を周回し「多摩馬引沢」交差点から「多摩東公園」交差点に戻り尾根幹線道路へ。「南豊ヶ丘フィールド前」交差点から上之根大通りへ入り、「豊ヶ丘小入口」交差点から、多摩中央公園通りを通って「多摩南部地域病院」交差点へ。そこから多摩ニュータウン通りに出て、そのまま南大沢方面へ走り抜けていくコースとなっている(地図参照)。
多摩市では、これまでに阿部裕行市長と市議会が協力してロードレースのコース誘致を進めてきた。コース決定を受けて、阿部市長は「多摩市には見渡しの良い尾根幹線、緑豊かな上之根大通り、駅から至近の多摩センターエリアと様々な観戦スポットがございます。UCI(国際自転車競技連合)から景観を評価いただいた聖ヶ丘・馬引沢の街並みコースも非常に魅力的です。市民をはじめ多くの皆様には、ぜひこの機会に間近で迫力あるレースシーンを直接観戦いただきたいと思います」とコメントを発表した。
地元がコースとなった聖ヶ丘2丁目在住の杉山敬司さんは「まさかこんな住宅街を通るとは思っていなかったので驚いている。オリンピックのロードレースを間近で観ることができて嬉しい」と喜ぶ。聖ヶ丘商店街の一角に店舗を構える「百将屋」の二代目・小野悟さんは「まさか聖ヶ丘を回ってくれるなんて。人生に一度自国で、しかも間近で競技を見ることができるのは嬉しいし、楽しみ。地元商店街としても盛り上げていきたい」と喜びの声をあげていた。
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