来年に開催が迫った「東京2020オリンピック・パラリンピック」。多摩市は1月29日、市内にキャンパスを構える6大学と「東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取組に関する連携協定」を締結した。市では、今後、6大学と連携・協力し、学生や市民が関わるイベントなどを企画して機運を醸成する他、地域の応援体制の構築を目指していきたいという。
今回、市が協定を結んだのは、大妻女子、恵泉女学園、多摩、国士舘、桜美林、東京医療学院の6大学。この協定は、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、6大学と連携・協力することで学生や多くの市民が大会に関わり、楽しみ、思い出をつくると同時に、将来につながる「レガシー」が創出できるよう機運の醸成、地域の応援体制を整えることが目的。
具体的には、大学と学生、市が連携してイベントを開催する他、市内を通過する自転車競技ロードレースの運営ボランティア「コースサポーター」の募集に関するプラットホームを構築していくとしている。
今後は、市と6大学で「(仮称)多摩市オリンピック・パラリンピック大学連携協議会」を設置し、連携の方策や実施内容について協議するだけでなく、それぞれの取り組みを報告、意見交換を行う予定。また、同協議会の中で、イベントを企画、実施するために各実行委員会を設け、そこで事業内容の検討を進めていくという。
一方、自転車競技ロードレースは、府中市・調布市・三鷹市にまたがる武蔵野の森公園をスタートし、静岡県の富士スピードウェイまでのコースで、そのうち多摩市内で都内最長となる約11・8Kmが設定されている。その競技運営をサポートするボランティア「コースサポーター」を市内で278人募集。そのうち、100人を今回の大学連携枠として充当する。その募集方法については、今後設置される協議会の中で協議し、検討していく予定だという。
「一緒に盛り上げて」
協定締結式には、阿部裕行多摩市長、各大学の代表者がそれぞれ出席。阿部市長は「これまでに6大学とはいろいろな場面で連携協定を結ばせていただいている。今回、オリンピック・パラリンピック、ロードレースに向けて、若い人の力をお借りしようと連協協定を結ぶことになった」と経緯を説明。重ねて「市としても、レガシーとしてこのロードレースを残し、そして市民の皆さんと一緒にスポーツや、健幸まちづくりに結び付けていきたいと思っている。これを契機に6大学とさらにつながりを深め、将来的には多摩市とのコンソーシアムのようなものに結びつけ、昇華していきたい。今年7月に開催されるロードレースのテストイベントも一緒に盛り上げていければ」と話していた。
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