若い世代、子育て世代が「多摩市に住んでみたい、訪れてみたい」と思えるような魅力を創出、発信することを目的に昨年度初めて実施された「多摩市若者会議」。市へ提言したアイデアのひとつ「若者のまちづくり拠点『未知カフェ』」が2月23日に完成し、オープニングパーティーが開かれた。同メンバーや関係者、出資者が集い、念願の拠点オープンを祝った。
若者会議は、39歳以下の人を対象に、集まったメンバーで多摩市の魅力を創出し、発信するアイデアを検討しようと昨年度初めて実施された。年間を通じてワークショップを4回、フィールドワーク1回を行い、そこで出た意見を集約し、阿部裕行多摩市長に5つの提言を行った。
その提言のひとつが、若者のまちづくり拠点「未知カフェ」だった。今年度は、拠点の活用方法などを5回のワークショップを通じて話し合いを重ね、同時に拠点整備も進行。2月23日に「未知カフェ─TAMA REVIVAL─」が多摩ニュータウン通り沿い(関戸6丁目)に完成した。
「未知カフェ」とは、”未知との遭遇”という意味があり、この場所に来るたびに新しい発見、ワクワクさせてくれるという期待を込めて名前がつけられた。「TAMA REVIVAL」には、”多摩”と”溜まり場””復活・再生””多摩川”を掛け合わせ、様々な世代の人がたまり、交流し、新たなプロジェクトを生み出していきたいという願いが込められている。
店内には、ミーティング、カフェ、イベントの各スペースが設けられており、整備費用はクラウドファンディングを活用。昨年9月から支援者を募った結果、目標額150万円を上回る160人から215万6千円が集まった。その資金を使って、12月からメンバー自らが地元の工務店の協力を得て、リノベーションを行い、完成に至った。
「多摩の活力」として期待
オープニングパーティーには、クラウドファンディングの支援者を中心に、会議メンバーや関係者ら40人が出席。冒頭、同事業のコーディネーターを務める林田暢明氏が「今回ご支援いただいた一人ひとりの思いが込められてできたお店。しっかりとどう活用していくか企画を含めて推進していきたい。応援をよろしくお願いします」と挨拶した。続けて、阿部市長が「これから先、若者たちがこの未知カフェを舞台にいろいろなドラマを展開していっていただけるのか期待しています」と挨拶し、乾杯。出席者で交流を深めた。
出席した支援者の一人は「多摩は若者が少ない。子どもたちを支えていく中核メンバーはこの場の若者たち。出会いの場、多摩の活力として期待したい」と話した。同会議事務局長の杉浦真吾さんは「やっとここまで来ることができた」と安堵の表情を浮かべ、「例えば、旅好きの人が集まって情報収集ができたり、イベントを開催したりと多摩から世界に飛び出していくとかそういう場所にしていきたい。企業と地域、企業と学生が集まり、一緒に新しいイベントを企画できる場にしていければ」と意欲を見せた。
なお、今後は、当面の間、同所の来年度の本格活用に向けて準備を進めていく予定だという。
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