多摩ニュータウン全域を主なサービス対象エリアとするケーブルテレビ局「(株)多摩テレビ」(鶴牧、宮本保宏代表取締役社長)は、4月5日から新たにコミュニティチャンネルでオリジナルの5番組の放映を開始した。これまでもオリジナルの地域密着番組を放映していた同社。今回は、さらに防犯・防災・交通安全に特化した番組や、地域資源を新たに発掘していく番組など、地域住民に役立つ情報を提供していくという。その狙いについて、宮本社長に話を聞いた。
多摩ニュータウン全域と多摩市、稲城市(一部地域除く)をサービス対象エリアとして、1993年4月30日に放送を開始したケーブルテレビ局「多摩テレビ」。テレビ、ラジオの放送事業、インターネットや電話などの通信・情報サービス事業などを展開し、地域に親しまれている。20年3月末時点で、サービス対象エリアの約6万7千世帯が加入している。
同社では、加入世帯が視聴できるコミュニティチャンネル11ch(111ch)の中でこれまでもオリジナル番組を放送してきたが、今回新たに5つのオリジナル番組を制作。そのひとつが『安全安心+〜地域の防犯・防災・交通安全〜』だ。地域のニュースなどを紹介している番組「TTV―NOW」のひとつのコーナーとして地域の防犯・防災情報を紹介していたものを番組に拡大。警察や消防、市役所の担当者に話を聞き、地域の防犯、防災、交通安全に関する情報を放送していく。初回は稲城消防署長に更新されたハザードマップについて取材した情報を紹介している。
宮本社長は「多摩ニュータウンエリアは昨年の台風で大きな被害はなかったが、こうした自然災害が今後珍しいことではなくなる可能性が高い。地域のCATV局として地域の皆さんにより役立つ情報を平時から届けていきたい」とその意図を語る。同社では、放送エリアの4市と災害時の協定を結んでおり、各市と連携して災害時に地域の情報を発信してきた。今後は平時からもこれまで以上に防災、防犯の情報だけでなく、将来的には独自の定点カメラを設けて、リアルな情報を発信していくことも検討していくという。
紀行番組で魅力発掘
さらに、新たにスタートした番組『近所をお散歩してみた。』は、散歩する人の目線でまちを「歩く」ことにこだわり、多摩ニュータウンエリアの史跡や店舗、人々との出会いを通じて、そのまちの魅力を紹介する紀行番組だ。「来年、ニュータウンは諏訪地区で入居が始まって50年になる。これまでも地域を紹介してきたが、まだ取り上げていないものもある。自然や風習、歴史、人、企業…。おもしろい地域資源を『道』を媒介にして発信していきたい」と語る。
その他にも、昨年12月まで放送されていた『地域密着!た・ま・て・ば・こ』に代わる新しいランキングトークバラエティー番組『まるっと!TAMA〜なんでもランキング〜』がスタート。お笑い芸人の早出明弘さんとマグ万平さんが司会を務め、2人が気になるグルメやカルチャー、スポーツなどを独自の分析を交えながら紹介する他、『SHOKOの健康ピラティス』『人類覆面化計画!覆面MANIA TV』といった番組もスタートした。「さまざまなメディアがある中で、地元のCATV局として地域のための情報を発信していきたい。今は自宅にいる方も多いと思うので、ぜひこの機会にご覧いただき地域のことについて知ってもらえれば」と話している。
放送時間等は同社HP、チラシで確認を。
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