「集客アプリ」を開発。市内飲食店に広める 堀内 文翔さん 鶴牧在住 14歳
起業触れ、「リーダー」芽生え
○…きっかけは、通う中学校の授業だった。起業家を学ぶクラスを選び、授業の一環として実践する際に浮かんだのが近所の飲食店オーナーの言葉。「お客さんの入りには波があるんだ」。家族ぐるみで通う店を救うには。浮かんだのは店のサービス情報を利用者のスマホに即時に流すことができるアプリ。企業の協力を得て先月から運用を開始。「まず地元の飲食店から元気にしたいと思います」
○…大人たちとアプリの事業化を進める姿はしっかり者の中学生だが、実は人見知り。市内の小学校を卒業後、新設された調布市の中学校へ入学してから徐々に変わっていった。少人数制のクラス形態のなか、自身の考えを発言する機会が増え、「アプリ開発では自分の考えを言わないと話が進まないんです。発言することの大切さを学びました」。自分への自信が高まると共に積極性が増している。
○…負けん気の強さは元々だ。現在、中学ではサッカー部の主将を務め、相手ゴールを目指し、恐れずに突き進む攻めのスタイルは、人見知りのころから変わらず。新設のチームだけになかなか結果を出せないものの、最近は主将として、メンバーをまとめていく楽しさが芽生え始めた。「初心者もいるチーム。でも、やはり勝ちたいですね」
○…アプリ開発を機に将来目指す道も決まった。社会問題を解決できる起業家。リーダー像と思い浮かべるのは都内の企業で社長を務める父親の姿。みんなの声を拾うことのできる父親とアプリ開発のきっかけとなった飲食店のオーナーと3人で会話を重ねる時間は今、最も楽しい瞬間と笑顔を見せる。「このアプリを市内に浸透させた後、次の道が見えると思います」
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