落合でジムを運営しながら、40代の現役格闘家として活躍する 森 修さん 八王子市在住 48歳
奥深さにのめり込み
○…9月に「待ったのかからない柔道」と例えるブラジリアン柔術の大会挑む。5歳刻みの年代別で行われるが、前回、40代前半で出場した際は82キロ以下、無差別の2階級で優勝。徹底的に相手を寝技へと誘い込んで勝利をつかんだ。「この競技は最近人気上昇中。今回は出場するライバルが多そうで勝てるか不安いっぱいです」。強面を崩しそう語る。
○…4年前にパンチや蹴り、寝技もありの総合格闘技でプロデビュー。勝利を果たし、「オールドルーキー」として一躍注目を集めた。元プロキックボクサー。引退後に参加した総合の練習会で「弱そうなおじさん」に寝技でいとも簡単に組み敷かれてしまった経験が「何でもあり」の格闘技にはまるきっかけに。「実戦ということでは総合の方が強いと感じた。奥が深いのが魅力。毎日学ぶことばかりです」
○…元々、鍼灸マッサージ師として生計を立ててきたが、40歳手前でジムを開設して以来、地域の子どもから70歳手前の生徒たちに格闘技を教えることが生活の軸となった。指導でこだわるのは楽しさ。練習はきつくても格闘技の奥深さを探るなど、それぞれの楽しさを見つけてもらいたいと考える。「幼い頃、いじめにあった私を格闘技は強くしてくれた。そんなことも伝えていければと思います」
○…闘争心よりも研究心が勝る格闘家。これまで様々な格闘技に取り組み、勝つことを追求しつつも負けから得る「学び」を大切にしてきた。だからこそ強くなれたと振り返り、そんな温和な性格は人気ジムの要因となっている。「地域に格闘技の魅力を伝えていきたい。安全なスポーツとしても」。2人の子どもを見守る父親。年々優しく、強くなる自分を楽しんでいる。
|
|
|
|
|
|