「自転車のまち」を掲げる稲城市。サイクリストから「聖地」とされる南多摩尾根幹線道路(通称:オネカン)や多摩川サイクリングロードがあり、自転車競技シクロクロスが開催される。さらに、東京五輪ではロードレースのコースの一部にもなり、盛り上がりを見せている。
「聖地」オネカン
「多い時期は1日1000人くらい走っているのでは。オネカンは都道にしては車が多くなく走りやすい。適度な上り、往復30キロ程度という距離も練習にちょうどいい」と矢野口交差点前でサイクリストの交流カフェ「クロスコーヒー」を経営する棈木(あべき)亮二さん。棈木さんによると、オネカンと川崎街道が交差する「矢野口交差点」は東京西側を走るサイクリスト定番の集合場所だという。
実は棈木さん、2018年から稲城市で毎年2回開催している自転競技大会「稲城クロス」の発起人でもある。
稲城クロスとは、多摩川河川敷(稲城北緑地公園)で2月と10月に開催される自転車競技の一種、シクロクロスの大会。棈木さんが代表を務める(株)チャンピオンシステムジャパンと稲城市らで構成する実行委員会が主催している。
棈木さんらボランティアが夏場に河川敷の草を刈り、コース作りから始まる。「女性」、「キッズ」、初めてレースに参加する「超初心者」枠を設けていることが特徴。現在、関東一円からサイクリストが集まる「大人気」大会となる。
先月開催した同大会には、330人が参加。「自転車店店長&企業社長枠」を設け白熱したレースを見せた。棈木さんは「目的は自転車愛好者の裾野を広げること。誰がきても、誰が見ても楽しめる大会を目指しています」と話す。また、自転車の魅力は「自転車で走る気持ちよさ、幸せになる感覚をぜひ味わって」とも。
程よい多摩丘陵
(一社)稲城市観光協会によると、「多摩丘陵の地形を活かしたロード」がサイクリストを惹きつけているとか。多摩川河口から羽村市まで続く「多摩川サイクリングロード」は、市内全区間舗装済み。京王よみうりランド駅から始まり、川崎市へ続く「Vロード」は見晴らしがよく、道幅が広いためサイクリストに人気だという。
また、クロスコーヒーや、バイクのラック設置がされる「ZEBRAcoffee&croissant稲城中央公園店」などサイクリストが利用しやすいカフェや温泉施設も。「暖かくなる季節、自転車で稲城市内を散策してみませんか」と同協会。
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