多摩市内でも防災に関する取り組みは進んでいる。
今年から、自助の環境づくりに力を入れ始めたのが、およそ110世帯で構成される多摩市鶴牧5丁目南町会。これまでは共助の視点をもって防災対策にあたってきたものの、住民の高齢化により、合同での活動が困難になってきたことなどから、まず自助。そして、余力ができたら、他の人を助けることを町会の方針にしたという。
町会で防災を担当する林宏美さんは「そのために個々で活用できる防災グッズを揃えるなどし始めた。住民の皆さんの負担にならない、効果的な防災対策を取り入れていきたい」と笑顔。会長を務める小田嶋文彦さんは「コロナ禍で近隣町会と共に行っていた防災訓練が開けないなか、自助の意識が高まっていけば」と力を込める。
つながり生む機会に
一方で、両者はニュータウン開発の際に移り住んできた人たちで構成される同町会にとって防災への取り組みが住民間のつながりを深める機会になってきたとも話す。
小田嶋さんは「おかげ様で当町会はこれまで大きな災害に見舞われたことがなかった。今後も何事もなければと思います」。そう希望を口にしている。
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