全体像が見え始めた多摩市立中央図書館＝４月21日撮影
旧西落合中学校跡地を使用している多摩市立図書館本館の閉館が迫っている。同館では５月７日（日）の閉館までの間に、記念イベントを開いており、参加を呼びかけているものもある。
図書館本館の再構築が検討され始めたのが２０１６年度。そこから、今年７月１日（土）に移転オープンするのが多摩センター駅徒歩７分の場所に建設される「多摩市立中央図書館」だ。
市民との思い出作り
本館の閉館が決まり、昨年末から今年１月までに市民から記念イベントのアイデアを募集していた。そして、図書館職員と市民が協働して４月と５月に行う企画を練っていった。
４月から始まったイベントは、本館につながる桜並木の坂にちなんだ写真展「本館と桜」、本の企画展示「花見」を閉館まで開催している。また、閉館までカウントダウンした数字を図書館に展示し毎日写真で掲示している。数字にちなんだ書籍も置いているユニークな企画となっている。
市民と考えた催しは、図書館に一泊し、夜通し本の虫になれる「ナイトライブラリー」。普段入ることができない夜の図書館の雰囲気を味わえるイベントだ。また、ワークショップや図書館おはなし会も企画された（募集は終了）。
５月の企画
５月には、普段は入れない部屋や書庫を探検する館内オリエンテーリングや朗読イベントが開催される。
５月４日（木・祝）には、本館となりのグラウンドで『ありがとう』の人文字を作り、屋上から撮影する「本館閉館記念写真撮影」が実施される。12時半から午後１時半まで。申込み期間は５月２日（火）午後５時まで。
本館閉館後は唐木田、関戸、永山などの各地区の図書館を利用することになる。
新館は建設中
多摩中央公園の北西に建設されている新たな多摩市立中央図書館は着々と建設が進んでいる。２階建ての建物は公園とレンガ坂に調和しており、街並みに溶け込むデザインになっている。
１階は新聞や専門的な資料があり、静かな空間で読書や調べ物ができる今までにあった従来の形に近いフロアになっている。２階はレンガ坂方向に向けて開放的な空間になっており、カフェもある広場のようなフロアをイメージしている。
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