桜美林高校軽音楽部の2組が上半期、各大会で優秀な成績を収めた。
その1つ、「マリーアンヌ」は2月に行われた全国高等学校軽音楽発表会で準グランプリを受賞。ベース・ボーカルと、キーボード・ボーカルの2人組という珍しい編成で、コンセプトは「異色のハーモニーな革命バンド」。大会へは美しい旋律が特徴のオリジナル曲で挑んだといい、作詞作曲を担当した宮脇晴菜さんは「リズムの作り方に気を付けた」と振り返る。
一般的なバンドより使用する楽器が少なく、それぞれの音を細かくずらすことで、音が常に途切れないように工夫してきたといい、結果に対して吉良ソフィア永姫さんは「うれしいけれど、当日トラブルも多く、受賞に値する演奏ではなかった」と苦面。夏に行われる大会で「リベンジしたい」という。
もう1組が6月に行われた全国高等学校軽音楽フェスティバルのオリジナル部門で最優秀賞を獲得した「ハニーミント」。ドラムの九十歩知輝さんが蜂のコスプレで登場し、ポップな音楽で会場を盛り上げ、高評価を得た。大会前にドラムが退部してしまったものの、別のバンドでベースを担当していた九十歩さんが参加してくれたおかげで苦難を乗り切ったという。
ベース・コーラスの川原茉桜さんは「九十歩さんがいなかったら大会に出られなかった。私たちのヒーローです」と笑う。
ハニーミントの作詞作曲も担当した宮脇さんは「どちらのバンドも、発表ぎりぎりまで曲を直してきた。大会を目指すことでみんな成長できた」と話している。