9月の認知症を知る月間を前に、多摩市は夏休みの期間に子どもへの啓発に力を入れようと、キッズ向けイベントなどを行う。合わせて市職員が考案した漫画付きの認知症パンフレットを制作した。
市は、認知症のことを自分事として考える高齢者だけではなく、高齢者を見守る子どもたちやその保護者世代にも啓発を行っていくとしている。普段は認知症サポーター養成講座などを行い啓発しているが、夏休みに子どもたちにも理解してもらおうとイベントを開催する。
漫画で分かりやすく
夏休みの自由研究や工作に利用してもらおうと、地域で行われるイベントで漫画付きのパンフレットの配布や絵本を読んだり、折り紙工作などを行う。折り紙工作のテーマは「オレンジ色のランプ」で、オレンジは認知症支援のイメージカラーになっている。
市では、子どもたちになじんでもらおうと、市職員原案の漫画付きのパンフレットを作ることを考案した。漫画は原案をもとにSNSで活動しているイラストレーターのKeyCHi(きぃち)さんが書き下ろした。市担当者は「認知症について子どもの時から教育することが必要。視覚的に分かりやすいパンフレットにした」と話す。
8月のイベントは、6日(火)に「夏のDANCHI教室@永山団地」で工作(午前10時から)、絵本読み聞かせ(午前10時30分から)が開かれる。8日(木)は愛宕アーケードカフェで正午から。
このほか、8月中は中部地域包括支援センター交流スペースに常設されている(日曜を除く、午前9時から午後4時30分まで)。
映画上映と対談
市は9月28日(土)、講座「認知症と共に生きること〜若年性認知症から考える〜」を関戸公民館ヴィータホールで開催する。午後1時から。
若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話をもとに描いた映画「オレンジ・ランプ」の上映と丹野さんらが登壇して対談が行われる。
定員は250人(先着順)、当日直接会場へ。問合せは市高齢支援課【電話】042・338・6846。
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