多摩市在住の土田和歌子さん(W-STAGE所属)が、8月28日(水)に開幕するパリパラリンピックに車いすマラソンの日本代表として出場する。パラ五輪夏冬合わせて9回目の出場となる土田さんは久しぶりの表彰台をねらう。
土田さんはこれまで、スピードを競う氷上ソリや車いすマラソンなどでパラリンピックに8回出場し、夏冬両方で金メダルを獲得している。東京五輪ではトライアスロンにも挑戦したが、以降は車いすマラソン一本にしぼってパリ出場をめざしていた。土田さんは「夏に関しては7回目の出場になりますが、4年に一度しかチャレンジできないパラに、また出場できることはありがたい」と喜びをあらわす。
知らせを受けた時にはすでに市内を離れ、夫でコーチの高橋慶樹さんと千葉県や都内でトレーニングを積んできた。土田さんは「東京では2種目の出場でしたが、車いすマラソンに専念したので、結果にこだわって世界の舞台で良いパフォーマンスを発揮できるように頑張りたい」と意気込み、目標は表彰台に立つことだという。
8月30日に出国予定だという土田さんは、本番の約1カ月前の段階で、「しっかり準備はできている。毎年毎年、状態は変わり手探りですが、今までの経験してきたことも含めて、最高の準備ができるように努力したい。現状はいい状態なのでこれから上げていく」と気を引き締めていた。
コーチの高橋さんは「国内での練習メニューは決まっているので、体調などの状況を見ながら、メニューに沿って練習していくだけ。暑い時季なので気を付けながら練習していく」と話す。
パラ五輪夏冬合わせて日本人最高となる9回目の出場を決めた土田さん。「ここまで活動できるのは本当に多くの方々の支えがあるおかげです」と感謝の気持ちを表す。また、パリについては「おしゃれな街という印象ですが、選手なので外出する機会は少ないでしょうね。選手村のお土産はどんなものがあるか知りたい。あとはデザートが美味しいと聞いているので、楽しみです」と語った。
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