多摩市はこのほど、テニスのウィンブルドンU14男子シングルスに出場し、日本人初優勝に輝いた川口孝大さん(落合在住)を祝した「ウィンブルドン優勝おめでとう献立」の給食を全市立小中学校に提供している。川口さんが通う落合中学校では9月10日に提供され、川口さんら生徒はイギリス料理がメインの給食を口にし、全員で快挙を祝った。
この日、提供されたのは肉や野菜、大麦などが入ったスコットランドの代表的なスープのスコッチブロスと白身魚フライとポテトのフィッシュアンドチップス、イギリスパン、紅茶といったメニューで、ウィンブルドンの開催国イギリスにちなんだもの。
くしくも当日、給食の配膳係だった川口さんは自らスープを皿に盛っていた。「川口くんウィンブルドン優勝おめでとう」との生徒の合図で食べはじめ、照れながらも、まわりの友だちと楽しそうに給食を口にしていた。いつもは母親が栄養管理しているという川口さん。給食の味について川口さんは「とてもおいしい。いつもより手間がかかっているように感じる」と感謝の気持ちを表した。
同じ八王子のテニススクールに通っているという同級生は「川口くんの実力があれば、優勝してくれると思った」と話していた。
給食の献立メニューは永山調理所ABコース、南野調理所ABコースと4日に分かれて作られており、多摩中や多摩永山中などを含む、永山Bコースの献立はきょう19日に提供されるという。
また、市はこの快挙を祝し、聖蹟桜ヶ丘ヴィータブリッジや多摩センターパルテノン多摩大通りに横断幕を設置した。
日本人初優勝の快挙
川口さんは今年7月、イギリスロンドンにあるテニスの聖地・ウィンブルドンで開かれた14歳以下の部シングルスに出場。2022年に創設された部門で、リーグ戦、トーナメント戦合わせて1セットも落とさない完全優勝を果たし、日本人初の優勝カップを手にした。今後、国際大会に出場するため国際ポイントを獲得していく必要があり、ポイント獲得に力を入れていくという。
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