11月に創立20周年を迎える大和市グラウンド・ゴルフ協会の会長 佐藤 尚武さん 福田在住 77歳
「楽しむ」の伝道師
○…平成4年11月1日、55人のメンバーでスタートした大和市グラウンド・ゴルフ協会。それから20年を経て、現在では会員数820人を数える県内屈指の団体となった。11月5日には大和市スポーツセンター陸上競技場で記念大会を開催。すでに520人の出場枠は埋まっているという。「先達の功績に感謝しながら、参加してくれるメンバーが喜んでくれる楽しい大会にしたい」と意気込む。
○…グラウンドゴルフとの出会いは今から12年前。定年退職した後、地域内での仲間づくりを模索していた時に知人から紹介された。年間に50回以上通うほどのゴルフ好きだったこともあり、「試しにと思って」足を運んだそうだ。そこで、年代・性別を超えて楽しそうにプレイする人たちの笑顔に出会い、即座に協会への入会を決めた。ゴルフの経験が活きたのか、腕の方もめきめきと上達。過去には全国大会で準優勝を果たし、一級普及指導員の資格を取得。昨年から会長職を担いながら、後進の育成にも尽力している。
○…25歳で結婚した奥様もダンススポーツの世界で活躍するアスリート。毎週4日は練習に励み、関東近県での大会にも出場しているそうだ。「彼女もその世界では有名人。トロフィーの数は私より多いかも」と笑う。2人の合言葉は「お互いに応援しあって、やれる間は自由にやろう」。その言葉通り、好きに活動しあっているのが夫婦円満の秘訣だ。「競技をリタイアしたら、のんびり四国の札所巡りをするのが2人の夢」と白い歯がこぼれる。
○…高齢者、特に定年後の男性が家に閉じこもってしまう現状。それを打破できる力がグラウンド・ゴルフにはあるという。現在の最高齢会員は92歳、もちろん現役選手だ。「全員が対等に楽しく続けられる、まさに生涯スポーツ。一歩を踏み出す勇気を持ってもらえれば、新しい世界が広がりますよ」。日に焼けた顔に満面の笑みが浮かんだ。
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