4月から「やまと生涯学習ねっとわぁく ボランティア講師の会」の新会長となった 渡邊 はるみさん 渋谷在住 66歳
ピアノの道に導かれ
○…市生涯学習センター主管の「やまと生涯学習ねっとわぁく制度」。これに登録している講師の有志による集まりが「ボランティア講師の会」だ。今年で15年目を迎えるこの会には、手芸やパソコンなど約15ジャンルのボランティア講師が60人ほど所属し、市民らの学びをサポートしている。前会長に頼まれ、今年の4月から会長に就任した。「とんとん拍子に決まってしまって気持ちが追いつかないです」と謙遜する。
○…先々代の会長に誘われ、6年ほど前にピアノ・コーラス講師として入会。以来実行委員長や副会長などを務めてきた。「会長になってから、家にいるときにも寝る前にも、今まで以上に会のことを考えるようになりました」。現在は「会をさらに活性化させたい」と新たな取り組みを考案中。7月13日からは市役所ロビーで恒例の講師による作品展示会も開く。「来場された方が何かを始めるきっかけ作りになれば」
○…東京都大田区出身。2人姉妹の末っ子でシャイな性格だった。小学校低学年まではクラシックバレエを、その後は母の勧めでピアノを習った。中高と私立女子校に進み、合唱部に入部。「音楽にどっぷり」な学生生活を謳歌した。その後音大ピアノ科に進学、上級生と何かしたいと讃美歌クラブに所属した。卒業後は自宅でピアノを教えていたが、23歳で結婚し、新居を構え大和市へ。今もピアノを教え続ける。「大学まで母の敷いたレールの上を歩みました。ピアノの道に導いてくれた母に感謝です」と嬉しそうに語る。
○…現在は夫と2人暮らし。息子と娘、2人の孫にも恵まれた。趣味はミュージカルやオペラ、コンサート鑑賞。「レ・ミゼラブルが大好きで10回は観ました」と微笑む。25年間続けてきた鎌倉彫も趣味のひとつ。大切にしている言葉は、母の教えである「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。謙虚さを忘れない、穏やかな人柄が垣間見えた。
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