大和市は、横浜市と図書館の相互利用に関する協定を締結。両市民は3月1日から、互いの市の図書館所蔵資料を借りることが可能となった。大和市民にとっては、横浜市立図書館全18館が所蔵している本約400万冊を借りることができるようになる。
大和市が2月20日に横浜市と締結したのは、図書館の「相互利用に関する協定」。この協定により、大和市と横浜市の市民は、3月1日から双方の市の図書館で、所蔵されている書籍などを借りることができるようになった。
横浜市立図書館は全部で18館あり、その所蔵数は約400万冊。それらを大和市民も借りることができるようになる。また、大和市は横浜市の瀬谷区や泉区と隣接しており、市境の大和市民などはそれぞれの区にある横浜市立図書館を利用できるようになり、利便性の向上が期待される。
横浜市の図書館で借りた本は、横浜市内全18館いずれかに返却。一度に借りられるのは6冊までで、期間は2週間となる。
今回の相互利用に伴うシステム改修などの市予算は、約60万円となっている。
11自治体に拡大
大和市は1994年3月に、綾瀬、座間、海老名、相模原、厚木、伊勢原、秦野の7市と、愛川町、清川村、2010年に藤沢市と、それぞれ同様の協定を締結している。今回の横浜市との協定で、大和市民は市外11自治体の図書館で本を借りることが可能となった。
カードは最大12枚
ただし、各市町村の図書館で本を借りる際には、それぞれの自治体ごとに利用登録を行う必要がある。つまり大和市立図書館分も含め、最大で12枚の図書館カードを持つことになる。
担当の大和市図書・学び交流課によると、各自治体の図書館で使用する管理システムが異なっているため、共通利用カードの導入は現時点では難しいという。国では普及活動の一つとして、マイナンバーカードを図書館利用カードとして使用できるようにしようという動きもあることから、将来的な共通カード導入の可能性はある。
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