月例県政報告㉚ 〜IT・経済 ポスト資本主義を考える 神奈川県議会議員(無所属) 菅原直敏(すがわらなおとし)
先月の議会報告で、私は社会課題をテクノロジーの力で変革する「パブリテック」という概念を提唱しました。日々、目覚ましい速さで革新されているこれらの技術は、既存の社会の常識を次々と破壊しています。
その一つの大きな変化は、テクノロジーでの代替によって、人間による労働力が極限まで効率化され、仕事がなくなっていくことです。例えば、大手メガバンクが相次いで大幅な人員削減の見通しを打ち出しましたが、銀行業務のあり方がテクノロジーにより大幅に変化していることの表れです。
もう一つの変化は、あらゆる物事が非常に低廉または無料で提供されるようになっていくことです。例えば、インターネット上ではあらゆるものが低廉または無料で提供されています。
このような変化がある社会においては、全体的な賃上げや大量の消費を喚起するような経済政策のあり方は意味をなさない可能性が高いです。つまり資本主義の衰退です。行政もポスト資本主義を念頭に、運営のあり方を見直す必要があります。
|
|
|
|
|
|