県厚木保健福祉事務所大和センター管内の1定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数が「51・27」となり、流行警報レベルの基準値「30」を超えたことが分かった。大和市内の小・中学校では今冬初となる学年閉鎖や、学級閉鎖が相次いでおり、市では、うがい、手洗いの励行とともにマスクによる咳エチケットを呼びかけている。
大和市と綾瀬市を管轄する神奈川県厚木保健福祉事務所大和センター(大和市中央)によると、第3週(1月15日から21日)のエリア内の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数を対象医療機関数で割った、1定点医療機関当たりの報告数は51・27だった。
今冬シーズンの同管内のインフルエンザ発生状況は、第52週(2017年12月25日から31日)の定点報告数が11・00と、注意報レベルの「10」を超えたものの、その後、第1週(1月1日から7日)は6・30と減少。しかし、第2週(1月8日から14日)には26・27と大幅な増加を見せ、第3週(1月15日から21日)に、前週のおおよそ倍となる51・27となった。
インフルエンザは、1定点医療機関当たり1を超えると流行シーズンに入り、10を超えると注意報レベル、30を超えると警報レベルとされている。大和市や綾瀬市では現在、警報レベルに達しており、十分な注意喚起が必要になっている。
手洗いうがいで予防
大和市立小・中学校のインフルエンザ等による学級閉鎖の状況も、11月は2クラス、12月も8クラスだったが、1月に入り急増し、1月26日の時点で61クラスとなった。また、23日には下福田小学校、29日から30日にかけて上和田小、北大和小、引地台中で、学年閉鎖が実施された。(1月30日起稿)
神奈川県全体でも県内346カ所の医療機関を定点とする1定点医療機関当たりのインフルエンザの患者数が第3週に「54・49」となり、1月25日に県が流行警報レベルを発表している。
市では「外から帰ったら手洗いとうがい。規則正しい生活と休養、バランスのとれた食事と適切な水分補給をし、症状がある時はマスク、咳エチケットを忘れずに」と呼びかけている。
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