自動車関連電子製品の製造・販売を手掛けるセルスター工業株式会社(本社・市内つきみ野/勝永猛雄代表取締役)が、NPO法人ワーカーズ・コレクティブ・ケアびーくる(奥平ます美理事長)にドライブレコーダー4台を寄贈した。6月4日には、奥平理事長らが同社を訪れ、活用状況を報告した。
「ケアびーくる」は、1人での外出が困難な人を対象に、車での送迎と介助サービスを行う市内団体。1998年から活動を始め、一昨年、県と市の指定NPOとなった。
あおり運転による事故報道をきっかけにドライブレコーダーが脚光を浴び、ケアびーくるでは今年3月の定例会でレコーダー設置を検討した。法定速度で細心の注意を払い運転するため、あおられる危険性が高く、運転手の要望は強かったが、予算面で断念。僅かな望みを懸け、メーカーにレコーダーの寄贈を依頼することになった。
依頼を受けたのが、市内に本社を構え純国産レコーダーを製造するセルスター工業。市内のNPOであることに加え、自ら介護経験があり福祉職への理解があった勝永社長は寄贈を即決。福祉車に適したモデル4台を提供した。「トントン拍子で話が進み、私たちは感激しきりだった」と菅野待子副理事長は振り返る。
6月4日には、奥平理事長らが同社を訪問。感謝状を贈呈し、録画した映像を使用し検証会を開催していること等、活用状況を報告した。報告を受けた同社管理部の杉本裕輔次長は「市内の団体に貢献できよかった。高品質の完全日本製なので、安心・安全な運行に役立ててほしい」と話した。