市内中央林間の「和菓子司三吉野」が、2018年度神奈川県優良小売店舗に選ばれた。同店は自家製餡にこだわった作り立ての菓子を製造販売し、若い世代にも「和菓子」を身近に感じられるような商品開発に取り組んでいる。
表彰は、県が小売業や飲食店を営む店舗の中から、サービスや味が自慢の「いいお店」を称えるもの。43回目の今回は34店舗を選出した。
今年度市内で唯一表彰された三吉野は、40年前に小嶋孝榮さん(69)が開業。孝榮さんは表彰を受け「栄誉なこと。皆様に愛され長く続けられたのは、若い頃の失敗が生きているから」と微笑む。
新潟生まれの孝榮さんは、叔母の和菓子店で10年修業した後独立。26歳の時に東京で店を開くも「自分勝手」な経営のため約5年で店を畳んだ。「お客のことを第一に考え、もう一度勝負したい」と、当時は道路も舗装されず蛇がでるような中央林間で再出発。素材と製法にこだわる菓子を作り続け、地元の信頼を得た。
とろける「自家製餡」
同店の「餡」にはファンが多い。美瑛の小豆農場と契約し、つぶ餡もこし餡も自家製。「口の中で溶けるので、他とは違う」と絶対の自信を持つ。
現在は息子の隆さん(38)が店長を務め、プリンやマカロンラスクなど、既存の和菓子の枠を超えた商品開発に取り組む。
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