4月の改選後、最初となる定例会が閉幕した。20日から3日間に渡って行われた一般質問には22人が登壇した。このうち新人3氏と復活を果たした2氏の一般質問を紹介する。
「大和の諸君。私は帰ってきた」。高らかな第一声で質問を始めたのは、4年前の落選から復活した山本光宏議員(自民党・新政クラブ)。
保健行政の権限を増大するメリットがあるとし、中核市を目指し、近隣市との合併を視野に入れてはと提案。また5月31日の「世界禁煙デー」に近い6月議会で、常に質問していた「受動喫煙防止」について、7月1日施行される改正受動喫煙防止条例を例に毎月22日の「禁煙の日」などもっと積極的なPRを、と要望した。
野内光枝議員(やまと市民クラブ)は、5月に下鶴間で生後1か月の長男を死亡させた容疑で母親が逮捕された事件を例に上げ、DV等から若年層の命を守る相談体制について質問。相談体制と共に、プライバシーの保護にも留意するよう求めた。また南部地区の人口減少対策として、子育て世代の定住促進を、と提案した。
福本隆史議員(自民党・新政クラブ)は、昨年返還された厚木飛行場側線敷の跡地利用について、地権者の意向に配慮し責任をもってまちづくりに活かして、と要望。また多発する高齢者による交通車事故に鑑み、コミュニティバス「のろっと」の減額サービスなど、免許返納策を提案。「加害者も被害者も出さないように」と訴えた。
24年ぶりの市議会登壇となる安藤博夫議員(大和正風会)は市長初挑戦となった当時の大木市長のポスターを持ち出し、改めて「多選自粛条例」の取り扱いなど大木市政について質問した。大木市長と安藤市議は、神奈川県議時代から親交があり、平成15年には市長選でも戦っている。今回首長と市議として改めて対峙する形となり、市長は冒頭「安藤議員とは不思議な縁を感じる」と感慨深げに語った。多選自粛条例に関しては「他の条例同様に、適宜見直していく」と市長選前同様の答えに終始した。
「緊張している」と話した布瀬恵議員(神奈川ネットワーク運動)は、低下し続ける投票率について質問。今回の自身の選挙運動の経験や「子どもの参画」に関する資料などを踏まえ、小中学生からの「主権者教育」が必要と力説した。