県立大和高校の創作舞踊部(保田明子顧問)が6月16日、県立青少年センターで行われた「第28回神奈川県高校総体ダンスコンクール」で4年連続6度目の優勝を果たした。4年連続の優勝は同大会史上初めて。同部は、8月に神戸で行われる全国大会に出場する。
県高等学校体育連盟が主催する同大会には、県内55校が出場し優勝を争った。
同部が披露した作品のタイトルは「フィボナッチシークエンス〜私たちを導く法則〜」。ひまわりの種の並び方や植物の葉序など、自然界にも関わりの深い「フィボナッチ数列」からインスピレーションを受けた。作品には「どの葉にも存在価値がある。全員が輝ける場所が必ずある」という強いメッセージが込められている。
部員全体のスキルの高さと、テーマを追求したユニークな振り付けが評価され、300点満点中277点を獲得。4年連続の優勝を果たした。
作品作りは例年、部員たちが持ち寄ったテーマの中から決定し、その後全員で使用する音や振り付けを考えるが、今年は音が先行。「踊ってみたい、おもしろい音楽がある」と持ってきた曲が、フィボナッチ数列にのっとって演奏されているものと判明したことからテーマが決まった。
普段とは順番の異なる手法の作品作りに部員たちは苦戦。3月には製作に入ったが、作品により盛り上がりをつけるため、大会1週間前に曲を編集しなおすなど、本番直前まで試行錯誤を重ねた。
同部は現在35人。うち半数が高校からダンスをはじめた初心者。部長の上瀧あかりさんは、部の魅力を「はじめは表現の仕方が分からなかったり得意なことがなくても、練習を重ねていくうちに自分の強みが見つかるところ」と話し、岡野さら副部長は「今回のテーマは自分たちとも重なるので、想いを込めて演技できる」と笑顔を浮かべた。
テーマを再追求
県代表として出場する全日本高校・大学ダンスフェスティバルは、「ダンスの甲子園」と称される創作ダンス最高峰の舞台。8月6日から3日間、神戸で開催される。同部は、同大会も入賞常連校。2013年には、全国優勝に相当する文部科学大臣賞を受賞している。
現在は「少しでも良い賞をとれるように」と作品の改良に励む。全国大会に向けての課題は、さらなるテーマの追求。今の振り付けが、伝えたいテーマに最もふさわしいのかを再度考えなおしているという。上瀧部長は「すべての動きに納得がいく演技ができるように、部員全員で作品と向き合って頑張ります」と意気込みを語った。
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