全国初、歩きスマホ防止条例
大和市議会第2回定例会が6月1日開会した。会期は6月25日(木)までの25日間。
今議会には報告3件と議案7件が上程された。議案は5月7日の臨時会に続き、新型コロナウイルス感染症に関する緊急経済対策費などを含む補正予算(第3号)案の他、条例の制定および改正、物品購入契約の締結等。
補正予算の内訳は、児童クラブの衛生機器・保健衛生用品の購入費の増額や、児童扶養手当受給者に対する特別給付金、小中学校の臨時休業に伴い学校給食を停止したことによる食材納入業者の損失補填など新型コロナウイルス感染症対策の予算の他、国のGIGAスクール構想に基づく小中学校のネットワーク整備費用など。総額は13億9200万円で、うち12億1200万円が国庫支出金となっている。
条例制定を目指す「大和市歩きスマホ防止条例」は、大木哲市長が当初7月開幕予定だった東京オリンピックの開催に合わせ、6月議会上程を目指し、担当部局に諮っていたもの。オリンピックは1年延期となったが、来年の開催に備え、上程された。議案が通れば7月1日からの施行される。歩きスマホの防止に特化した条例の制定は全国初となる。交通安全巡視員などが見回りの際に注意喚起を行う。罰則規定はない。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、患者等の救護や看護、消毒などの作業にあたった市職員に対し、特殊勤務手当(3〜4000円)を特例として支給できるようにする条例の改正案にも上程された。
また、市議会議員の令和2年度の期末手当を5%減額する条例改正案が議員提出議案として上程された。市議の期末手当は229万1580円で、議長が286万5780円、副議長が243万2520円(すべて年額)で減額分は約320万円。市議会では常任委員会、議会運営委員会の視察も取りやめ、その分の財源と減額した期末手当分を合わせた約700万円を9月定例会以降の補正予算に含めるよう、市長に申し入れた。
一般質問は18日1日のみの開催
3月議会で中止となった一般質問は、18日(木)の1日のみの開催となる。議会前の代表者会で「市民の生命・生活を守るため、市職員が新型コロナウイルス対策に万全の態勢で当たれるように議会も配慮が必要」との理由から、縮小の提案が5月25日の議会運営委員会にあった。同委員会の委員からは「議員自ら議会の役割や存在を縮小するのは疑問」との声もあったが、賛成多数で可決された。一般質問の質問時間は、各会派30分。市側の答弁も同程度の時間を目途に実施される。なお質問の順番や人数などは、会派で決定する。
議長に井上氏、副議長に小倉氏
大和市議会は、議長2年、副議長1年の任期を申し合わせで決めているが、1日の定例会では、昨年5月に議長に選出された平田純治氏から「一身上の都合」を理由に辞職願いが提出されたことによる議長選挙が行われ、井上貢氏(自由民主党)が選出された。
井上氏は1970年生まれの49歳。2011年の市議選に立候補し初当選。現在3期目。これまでに総務常任委員会、議会運営委員会の委員長などを歴任している。平田氏は昨年5月に就任しており、井上氏の任期は平田氏の残任期間となる来年5月までの11カ月。同様に副議長の選挙も行われ、赤嶺太一氏から副議長には小倉隆夫氏(自由民主党)が選出された。
小倉氏は1956年生まれの63歳。2011年の市議選に立候補し、初当選。文教市民経済委員長などを歴任している。
なお議会運営委員会の副委員長を務めていた井上氏の議長就任に伴い、井上氏の代わりに、同じ会派の中村一夫氏が選任され、副委員長は公明党の山田己智恵氏が互選の末、選出された。さらに正副議長が委員となる基地対策特別委員会委員、議長が委員となる広域大和斎場組合議会議員もそれぞれ交替となった。
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