大和市議会の新しい議長に選出された 井上 貢さん 中央林間在住 49歳
火中の栗拾う男気
○…前議長の任期途中での退任による議長就任に「こういう事態だから同じ会派の代表である自分がやるのが一番なのかな、と思った」と緊急リリーフにも、動じる様子はない。リリーフも異例なら、副議長を経験せずの就任も異例。何より「コロナ」に社会が翻弄された緊急事態下、とこれ以上ない異例な状況に「コロナの収束はまだまだこれから。緊急事態を預かる議長としてしっかりやらないといけない」と気を緩めることなく、居住まいを正した。
○…地方議会は「コロナ」という目に見えない敵の前に、その存在意義が危機に瀕していることを顕在化させた。「議会も意識改革が必要。今までが当たり前ではない。新しい議会運営を考えるチャンス」とパラダイムシフトを狙っている。
○…「子どもの頃から漠然と思っていた」という政治家の道。身体が大きく友人から頼られる存在だった。小さなコミュニティの問題解決が性に合った。「身長は中3から1ミリも伸びていないけどね」と苦笑い。父の急逝で会社を継承したのは32歳の時。東日本大震災の翌月に行われた市議選で、新人最多得票を集め初当選を飾った。
○…サウナが大好き。高座渋谷駅前の「おふろの王様」には、毎週日曜になると通っていた。6月1日の再開を耳にし、「早速行っちゃおうかなと思って」とほほ笑んだ。生まれも育ちも生活も中央林間。「人が多すぎず、少なすぎず、便利で治安がいい」のが魅力。「商店街が自分のバックボーン」と言い切る。営業が夜の8時までに制限されていた時は、閉店時間まで国や県の支援策のチラシを飲食店で配りまわった。「守っていきたいな」。しみじみ地元愛を語るその姿も中学時代から変わっていないのかもしれない。
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