神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
大和版 公開:2020年6月19日 エリアトップへ

有機フッ素化合物 引地川、国目標値上回る

社会

公開:2020年6月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
引地川の調査地点(上・福田一号橋、下・山王橋)
引地川の調査地点(上・福田一号橋、下・山王橋)

 環境省は11日、有機フッ素化合物のペルフルオロオクタンスルホン酸(以下、PFOS)とペルフルオロオクタン酸(以下、PFOA)に関する水質調査の結果を発表。大和市内を流れる引地川で、国が示す暫定的な目標値の4倍超を検出したことが明らかとなった。

 調査は昨年度、泡消火剤を保有・使用する施設や有機フッ素化合物の製造・使用の実績がある施設など、PFOS、PFOAの排出源となりうる施設周辺の河川や地下水、湧水など全国171地点で実施された。引地川は、大和市内の2か所(福田一号橋地点、山王橋地点)と藤沢市内の4か所で調査が行われ、福田一号橋地点が、213・3ナノグラム/㍑、山王橋地点が、248・5ナノグラム/㍑と、国が示す暫定的な目標値(PFOSとPFOAの合算値50ナノグラム/㍑)を大きく上回った。

 有機フッ素化合物は、水や油をはじく性質があり、焦げ付かないフライパンや半導体、泡消火剤などに使用されている。自然界で分解されにくく「フォーエバーケミカル」とも呼ばれ、環境への蓄積性や発がん性があることなども判っている。

 大和市はこれまで、水質汚濁防止法に基づく河川の水質調査を実施しているが、有機フッ素化合物については、環境基準が定められていないことなどを理由に測定していない。また厚木基地でPFOS、PFOAを含む泡消火剤を使用していないことや引地川の水は飲用として利用していない事などから、基地周辺での水質実態調査を行う予定はない、と議会でも答弁している。

 今後は有機フッ素化合物が要監視項目に追加されたことなどから神奈川県や藤沢市と連携し調査を継続するという。

 大和市議会は、昨年5月の残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約締約国会議で、廃絶すべき対象物質にPFOA及び関連物質が新たに加わったことを受け、有機フッ素化合物の安全基準値の設定を求め、首相や環境相など宛に意見書を提出していた。

 なお環境省の調査では引地川の2地点の他、13都府県37地点で国の暫定目標値を超過した。いずれも飲用用途ではない。
 

引地川、国目標値上回る-画像2

大和版のローカルニュース最新6

「交流の場つくれた」

「交流の場つくれた」

中央林間加留多(かるた)大会

12月20日

安全安心の功労たたえる

安全安心の功労たたえる

まちづくり推進大会で

12月20日

県PRキャラ会場を沸かす

次の50年へ決意あらた

次の50年へ決意あらた

双和会が記念大会

12月20日

有料化導入は21%

家庭系可燃ごみ

有料化導入は21%

県内自治体アンケート

12月20日

文化芸術情報を一冊に

文化芸術情報を一冊に

県内イベントを紹介

12月20日

大和市で葬儀なら、地元「ふじみ式典」

地域顧客満足度NO.1店を目指す創業35年以上の葬儀社です。

https://www.fujimishikiten.co.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月20日0:00更新

  • 12月13日0:00更新

  • 12月6日0:00更新

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook