今年初の上陸の可能性もあった先週の台風14号は、数日に渡り長雨と強風をもたらしたが、昨年の15号(9月8〜9日)、19号(10月11〜12日)の様に大きな被害には至らなかった。まだまだ予断を許さない台風や大雨を中心に、改めて防災の備え、減災の心構えを考える。
昨年9月に関東地方に上陸した台風15号は、1時間当たりの最大雨量27mm(9日午前2〜3時)、最大瞬間風速35・7m/秒を記録。強風による倒木が電線を切断し、8820件が停電、市内3か所で道路が冠水した。
翌月の台風19号は、1時間あたりの最大雨量35mm(12日午後1〜2時)を記録。降り始めから翌12日午後11時の降り終りまでの30時間で、総雨量は306mmに達した。市内では初めて大雨特別警報が出され、開設した10か所の避難所に過去最多の728人が避難した。
支援アプリで最新情報配信
大和市では、大雨時の避難の心得として、防災マップで避難要否の事前確認、避難する際は、必要なものを持参、逃げ遅れの危険性、緊急車両通行の妨げを避けるために徒歩で、など8か条を掲げている。
中でも避難所ではなく、親族・友人宅に避難する「分散避難」、浸水から身を守るため2階以上に避難する「垂直避難」の検討を呼びかけている。これは地震などが同時期に発生する「複合災害」を想定しており、新型コロナウイルスの感染拡大防止が必要な今の時期特に求められる考えかただ。
また情報発信ツールとして、PSメールの他、「大和SOS支援アプリ」で、幅広い情報を配信している。風雨などの影響で防災行政無線が聞き取れない場合でも、【フリーダイヤル】0120・112・933で確認することができる。
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