大和中学校(藤井明校長)で10月13日、防災に関する授業が行われた。3年生の理科の授業で、課題は「故郷について考え、災害が起きた時に、どのようにして自分、家族、仲間を守れるか」。
授業では、巨大な南海トラフ地震が起きた場合の大和市を想定。5〜6人ずつの班に分かれ、「大和市防災マップ」を参考に、災害時に危険だと思う箇所を赤丸で囲み、公共施設や食料品などを売っている場所、消火活動の水が確保できそうな場所に印をつけた。その後、作成したマップから地域のメリットとデメリットを挙げ、災害時に、地域のリーダーとしてどのようなことができるかを話し合い、発表した。生徒からは「住宅が密集しているので、火災や建物が倒壊した時に、大きな道に避難を促す必要がある」「東名高速があり、阪神淡路大震災では高速道路が倒壊しているので気を付けたい」などの意見が挙がった。
授業を担当した諸田(もろた)祐樹教諭は「自分たちの故郷ということで、活発に意見交換がされた。理科の学習と、日常での経験が結びついたのでは」と意義を語った。