市内上和田の信法寺(大谷慈通住職)で4日、吉田和裕さんと早川元子さんの結婚式が催された。大谷住職によると開創から約400年が経つ同寺で、檀信徒の結婚式が催されるのは初めてだという。
新郎の吉田和裕さんは「結婚式を行うなら仏前で」という想いがあり、都内で探していたが、コロナの影響もあり、挙式ができる寺は見つからなかった。そこで、元子さんが親戚である信法寺の大谷住職に相談したところ、快諾され、仏前結婚式が決まった。
式は大きな本堂を開放し、密にならないようレイアウトを工夫。一方で、赤い毛氈(もうせん)や金屏風、赤いろうそく、花など慶事用の設えに施された。
結婚式は、両家の家族、親戚ら30人強が列席。仏様と両家の先祖を招き(奉請)、花と香を捧げ(行華(あんげ)、焼香)、仏法僧に帰依し(三帰三竟)、数珠を受け取り、念仏を唱え、指輪の交換、誓漿交歓(三々九度)などが厳かに執り行われた。
大和市出身の元子さんは、市内のつきみ野幼稚園に勤務していたこともあり、地元・大和にこだわり、ウェティングケーキは桜ヶ丘の「洋菓子の店ミハシ」でオーダー。最後の仕上げは、同寺で行った。また親族の衣装は南林間の「特選呉服こにし」に依頼した。
式を終えて2人は「自分たちらしい結婚式ができた」と喜んだ。出席者からも「厳かで心に残った」「手作り感があってよかった」と好評だった。
同寺では先月、結納の直後に100歳で大往生した元子さんの伯父の葬式が営まれたばかり。「結婚式を楽しみにしてくれていたので、見守ってくれたと思う」と元子さんはしみじみ語った。若くして父を亡くした和裕さんも「父には長男として心配をかけた。ご先祖様と一緒に集まってくれ、報告ができてよかった」とほほ笑んだ。
大谷住職は「初めての結婚式でとても緊張したが、2人の門出を担うことができ、ほっとしている。人生のライフイベントはお寺で行われることが多いので、これを機に、大和市=お寺婚となれば嬉しい」と笑った。
![]() ミハシでオーダーしたケーキに2人で入刀
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