聖セシリア女子中学校・高等学校のギター・マンドリンクラブが、マンドリンの全国大会「中高生オンラインマンドリンチャレンジ」で金賞を獲得した。
コンクールは、全国の中学および高校のマンドリンクラブを対象に、演奏を撮影した動画を募集し、審査が行われた。6月から8月末までの募集期間に全国から18校がエントリーした。同クラブは、合奏を撮影した動画を審査するコンクール部門に参加。中学2年から高校2年までの部員30人が出場した。交響組曲「日本スケッチ」より第4楽章”祭り”を演奏。18人の審査員から最高評価の「金賞」を14票集め、16票を集めた久慈高校マンドリン部に続いて、18校中2位の好成績を収めた。
限られた合奏後半から急成長
クラブ活動が再開できたのは7月からで、最初は個人練習やパート練習がメイン。ようやく8月から合奏ができるようになり、10日間の練習日を設けることができた。練習最終日には、提出用の動画を2回撮影。顧問の吉澤隆史教諭らが見守るなかで撮影した2回目のものを採用した。
部長の加藤碧衣(あおい)さん(高2)は、「コロナ禍で制限がある中での練習は、密にならないように、学年・パートごとに分かれて間隔を取ったり、消毒をするなど感染対策が大変だった」と振り返る。コンサートミストレスで副部長の佐藤和華奈さん(高2)は、「講堂を使って、皆で合奏できたのは8回のみ。少ない練習時間で、焦りや緊張感もあった反面、最後の2〜3日で急成長する感じがあって、わくわくした」。創部以来、初めての学生指揮者を務めた伊藤静夏さん(高2)は、「自粛期間もあり、合奏できるありがたみを改めて感じた。コーチのアドバイスを受けながら、自分たちでこんな演奏にしたいと曲を作っていけたことは、達成感があった。撮影本番は、気持ちを込めてタクトを力強く振ったことで、翌日筋肉痛になった」と笑った。
吉澤教諭は「8月上旬は、まだ指揮と音がバラバラで苦しい状況だったが、あきらめずに練習を続ける中で、本番数日前から急激に伸びた。上級生が引っ張ってまとめようとしている一体感が、審査員に伝わったのでは」と生徒たちの努力を讃えた。
![]() エントリーした演奏動画
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