新型コロナウイルスの影響で、他団体同様、子ども会のイベントも軒並み中止となる中、大和市子ども会連絡協議会(以下、市子連/小川陽子会長)では、改訂版「子ども会かるた」製作が急ピッチで進んでいる。
子ども会かるたは、2015年、市子連と大和市ジュニアリーダーズクラブ「サークルありんこ」が、小学4〜6年生を対象に開催している宿泊研修で、郷土に親しみを持ってもらおうと、大和市にちなんだかるたを作ったのが始まり。翌年からは市子連のイベントとして、9月にかるた大会を開催してきた。
昨年の大会終了後、「来年は5回を記念して新しいかるたで」との声が上がり、今年に入ってから45枚の絵札と読み札を、27の加盟子ども会に振り分け、製作を依頼した。しかし、その直後に新型コロナウイルスの感染拡大により学校は一斉休校に。計画は宙に浮いてしまった。かるた大会の会場として使用していたスポーツセンター武道場の使用再開もなかなか決まらない中、「かるたはどうしても『密』になる遊びだから」と大会の中止が決定。それでも「かるただけは作っておこう」と役員らは動き出した。
札の回収は当初、6月頃を予定していたが、学校の休校などもあり、10月に入ってようやく全て揃い、24日から製作が始まった。市子連の役員らは、ベテルギウスの「部室」に集まり、子ども会に参加する子どもたちが描いた絵札と読み札を、カルタのサイズにカラーコピーし、無地のカルタに切って貼っていった。
新たにシリウス登場ヤマトンの人気不動
札には子どもたちが感じる大和市の今が反映されている。「5年前はノーベル賞受賞の根岸英一さんやワールドカップ優勝のなでしこジャパンなどの活躍が多く描かれていた。今回はシリウスが多く登場する。変わらずに人気なのがヤマトン。「子どもたちは本当にヤマトンが大好き」と小川会長は目を細めた。
これまでのかるたは、大会に使用するため12セット作ったが、今回は大会分に加え、各子ども会にプレゼントする分を合わせ40セットを用意する予定だ。市子連ではなるべく早く完成させ、各子ども会で利用できるようにしたいとしている。「自分が描いたかるたで大会を、と張り切っていた子どもたちにとっては残念な結果になってしまった。何とか来年こそは」と、来年の大会再開を思い描きながら、ハサミと糊を動かしていた。
![]() かるたケースも新しく
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