11月29日、神奈川県立スポーツセンター陸上競技場で開催された令和2年度神奈川県少年少女陸上競技交流記録会で、北大和小の福島凜さんが4年女子100mで、柳橋小学校6年の土橋優愛和(ゆあな)さんが共通ジャベリックボール投で、それぞれ県新記録を出して優勝した。
記録会は、小学3〜6年生の児童を対象に開催されたもの。例年は夏に開催されているが、新型コロナの影響で延期になっていた。
目指す日本記録小4・福島さん
小4女子100mで1位に輝いた福島さんは、14秒85を記録。これまでの記録15秒19を大幅に更新した。
福島さんは小さい頃から足が速かったが、「運動よりも絵を描くのが好き」な女の子。小学生になり、走る楽しさを体感するようになり、力試しに記録会に参加した。
記録会の前日、市内で佐藤心雄さんが主宰するタムタムランニングクラブの体験レッスンに参加。身長141cmと同級生の中では長身の体躯と筋力を活かした跳ねるような福島さんの走りを見て、佐藤さんは「10年間見てきた中で一番」と舌を巻いた。練習では、走り方の簡単なポイントを教えるとすぐに吸収。佐藤さんと並走して14秒00で100mを走って見せた。小4の日本記録が13秒80であることを聞くと、それを目標に記録会に臨んだ。
記録会では、スタートでバランスを崩し、日本記録更新はならなかったが、ただ一人14秒台で走った。「楽しかった。特に緊張しなかった」とはにかんだ福島さん。今後は、佐藤さんのクラブの練習にも参加するなど、走る楽しさを体感していく。小学5年生の日本記録は13秒3。四半世紀もの間破られていない記録の更新に期待がかかる。
野球と「二刀流」小6・土橋さん
ジャベリックボール投は、やり投の小中学生版の種目で、ロケット状の投てき物を投げる種目。普段は”野球少女”の土橋さんは、51m58を投げて1位に。参加選手で唯一、これまでの県記録49m16を更新。しかも今季全国1位のおまけまでつく大投てきとなった。土橋さんは「まさか1位になるとは思わなかった」と驚いていた。
土橋さんは、父と野球アニメ「メジャー」の影響で、小学3年生から野球を始め、現在も市内の学童野球チーム「大和中央クラブ」に所属。チームでは投手と外野手で活躍しており、同級生の中で一番大きい163cmの長身から最速105キロの速球を投げるなど強肩を誇る。
昨年の新人戦から練習試合を含め、13本のホームランを放つなど打撃が好調で、今年は「20本」を目指していたが、新型コロナウイルスの影響で、野球の大会は夏と秋だけになり、目標達成はかなわなかった。
冬場のこの時期は、野球がシーズンオフになるため、「何か他のスポーツをしたい」と思っていたことから、相模原で開催されていた陸上教室に参加。1か月の練習を経て、大会に臨んだ。
練習で「外野からのバックホームとステップが一緒なので、外野手の感覚が活かせれば」とコツはつかんだが、ウォーミングアップでは、低い軌道で地面に刺さるような投てきに。本番で、少し上方へ投げるように工夫すると、外野手のスローイングがうまく活かせ、練習より2mも長い投てきを記録した。
来春から中学生。野球を続ける予定で、クラブチームに入ったら、部活は陸上部に入りたいと語った。
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