5月10日付で大和市副市長に就任した 小山 洋市さん 鶴間在住 62歳
培った経験、生かすコロナ下
○…「青天の霹靂」。自らの副市長打診を素直に表現した。コロナ禍で市税収入が落ち込む厳しい台所事情。市役所奉職時「財政畑」が長かったたこともあり、市長から「財政的見地に立ち、市民のために力を発揮してほしい」と抜擢された。新年度が始まったばかりだが、来年度の税収確保に向け、知恵を絞る。
○…世田谷三宿の生まれ。父が今のオークシティの場所にあった車体工業に勤めていたことから、小学校入学にあわせ大和市へ。外国籍の子らとのふれあいや飛行機の爆音など「カルチャーショックだった」と懐かしむ。同年代の子も多く、缶蹴りや鬼ごっこなどで外を走り回った。父の影響で好きになったのがプロレス。今の保健福祉センターの場所に車体工業の体育館があり、毎年のように興行が行われた。ブルーノ・サンマルチノ、ボボ・ブラジル、ブロディ、ハンセン…。次々と飛び出す往年の名レスラーの名前に、目を輝かせてリングを見つめる少年の姿が重なって見えた。
○…「長男だし、民間企業だと転勤もあるので」と父の勧めもあり、大和市役所へ。消費生活相談、国勢調査担当を経て財政課へ。バブル崩壊を経験した。財政課長時代にはリーマンショックにも見舞われた。今と同様に空前の税収減の中、「行政サービスに影響しない工夫」が求められ、物の見方が変わったという。それでも「今に比べれば…感染症がこんなにも怖いものなんて」と神妙な面持ちに、言葉が途切れた。
○…「できて当たり前」のことができなくなったコロナ下。収束したら「海外旅行に行きたい」と遠くを見つめる。長時間のフライトが得意ではないとのことで、温暖で近場のタイ旅行が今の希望だ。
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