市内で生活する外国籍の市民に、少しでも職場や地域の人と円滑に会話ができるようになってもらおうと、大和市国際化協会が5月から、市内で働く外国人を対象に日本語教室を開催している。
教室は働いている外国人が仕事後に参加できるようにと夜間に設定。長期的に通える講座として週1回1時間半、来年の3月末まで全40回行われる。講師は大和外語学院の藤村恵さんが務める。
受講生は中国やペルー、フィリピン、アメリカ、ベトナムなど多国籍で、20代から40代までさまざま。5月19日に開かれた今年度2回目の教室には8人が参加。初級・中級・上級の3グループに分かれ、日本語の発音や文法を学んだ。
初めて参加したという中国人の岳(ガク)相丞(ソジョ)さんは数年前から大和に住み始めた。日本料理が好きで来日し、現在は市内の寿司店で働く。「職場での接客で、丁寧語を使えるようになりたいと思い参加した。先生が優しく、楽しく学べている」と笑顔を浮かべた。
講師の藤村さんは「日本語のリズムや発音をなるべく自然に近づけるように指導している。外国人が日本人と少しでも多くコミュニケーションを取るための手伝いができれば」と話す。
国際化協会の担当者は「技能実習生など日本で働く外国人は年々増えている。その方々のためにできることを地元企業も求めているので、日本語指導を提供できる場や、外国人の居場所づくりができれば」と講座への思いを語った。
国際化協会では、日本語教室のボランティアを募集。問合せは【電話】046・265・6051。
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