大和市は2月21日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は848億円で、当初予算案としては最大だった21年度を上回り、2年連続で過去最大となった。予算案は24日に開会した22年第1回定例会に上程され、他の議案とともに各常任委員会に付託・審議の後、議会最終日の3月23日(水)に採決される。
歳入も過去最大の365億1千万円(前年比19億5200万円増)で、個人市民税も過去最大の159億円8200万円を見込んだ。国庫支出金は前年より少ないものの179億円611万円を計上。うち新型コロナ対策の臨時交付金が1億9865万円を占めた。
歳出では「人」「まち」「社会」の健康推進に関する事業に重点配分。待機児童ゼロ継続のため民間保育所の建設・増設支援に(9452万円)、自立支援給付事業(43億1726万円)などに割いた。また環境管理センターごみ処理施設を2038年度まで延命させるための維持補修に24億8291万円を配分した。
新規事業としてはコロナ禍で影響を受ける市内事業者支援のため、クーポン券の発行事業(1億400万円)や空き店舗を活用して新規出店者への支援(1060万円)などに予算を割いた。
その他にはDX(デジタルトランスフォーメーション)対応として6月から市税の電子マネー納付や窓口でのキャッシュレス決済対応、文化芸術振興事業としてシリウスでのNHK公開番組「新BS日本のうた」の開催、観光促進事業としてNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」関連の文化セミナー開催などがある。