大和商工会議所青年部(小嶋隆会長/以下大和YEG)はこのほど、日本商工会議所の「ビジネスコミュニティ型補助金」の採択を受けた。大和YEGでは今後、補助金を活用し、SDGsを通じた地域活性化を目指す。
SDGsは「持続可能な開発目標」の略称。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、貧困の撲滅やジェンダー平等、環境保護など17の目標を掲げている。
大和YEGでは、SDGsの取り組みを「一部の企業や団体だけでなく、広く市民に浸透させよう」と、昨年度は専門家を招いての会員向け勉強会などを実施した。
今年度は日本YEGの補助金50万円を活用して、市民を対象にした啓発セミナーや「産・官・民」によるSDGsの広報動画の公開などを予定。対面やオンラインなどあらゆる手段を活用し、SDGsの気運醸成を図っていく。
事業の中心メンバーである小島啓義さん(44)によると、約500社が認定されている県のSDGsパートナーの内、市内企業は全体の2%程度にあたる10社。「国民の7割以上がSDGsという言葉を知っているというニュースを見た。しかし、現状は何をして良いか分からない方がほとんどでは」と小島さん。
大和YEGでは、1年間の事業を通じて、市内の県パートナー企業を現在の倍となる20社にしたい考え。小嶋会長(41)は「産・官・民が連携してSDGsの輪を広げていければ、もっと大和が住みよい地域となり活性化していくはず。熱い思いを持って事業を進めていきたい」と意気込みを語った。