大和市は、4月1日現在の保育所入所待機児童数が、7年連続でゼロとなったことを5月13日に発表した。今後も増えていくことが予想される保育需要に対して、市は来年に2カ所保育所を新設予定にするなど対策を引き続き強化し、「子どもたちが笑顔になる子育て環境を目指していきたい」と話す。
市は、中長期にわたる市政の方向性を示す健康都市やまと総合計画において、基本目標に「こどもがすくすくと成長する産み育てやすいまち」を掲げる。その中で、妊娠・出産・子育てを切れ目なく支援するための様々な子育て支援施策に取り組んでいる。
社会環境の変化などによる保育所への入所希望者は、市内では年々増加し、2016年4月1日に3299人だった人数が、22年4月1日は過去最多の4867人だった。こうしたニーズに対応するため、保育所の施設数を16年の45カ所から22年は86カ所に増やすなど、市は様々な対応を実施してきた。22年は認可保育所を4カ所新設して、定員数を320人増やしたほか、保育の受け皿として幼稚園の利用を促進しており、幼稚園の教育時間の前後などに園児の預かり保育を行う送迎ステーション事業を実施。公私連携型子育て支援施設「こどもの城」 や大和市子育て支援施設「きらきらぼし」で時間外保育を行っており、保育所と同様の保育時間を確保している。さらに、保育サービスの情報提供を行う保育コンシェルジュ4人を設けることにして、年間約1000件の相談に対応するなどソフト面での充実も図り、保育を希望する家庭に寄り添った入所支援を行っている。
市によると7年連続で待機児童数ゼロは、県内の10万人以上の市では唯一の達成となった。市はさらに、待機児童対策を進め、来年には市内2カ所(1カ所定員80人、計160人の増)での保育所の増設を予定している。大木市長は「働きながら子育てができるようにするためには、安心して子どもを預けることができる環境を整えることが重要であり、保育所などの整備に積極的に取り組んできた。今年2月に新たに掲げた『子育て王国大和市』の旗印のもとに、引き続き子育て施策を力強く推進していきたい」と話した。
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