「ハートリボン」代表として若年性乳がん経験者に向けたイベントを企画、情報を発信する 阿比留 亜佐美さん 草柳在住 33歳
病気を忘れる時間を提供
○…全国のがん患者やその家族、医療機関を支援する公益財団法人正力厚生会は毎年、各地の患者会やサポート団体に助成金を交付。代表を務める「ハートリボン」がこのほど今年度の助成金の交付先に選ばれた。2019年から活動を開始。「私たちの活動が、より多くの人に知ってもらえるチャンスが増えました。ここからが新たなスタートです」
○…2018年、産休に入り、妊娠ライフを満喫しようと思った矢先に乳がんが見つかった。乳がんに罹りやすいと一般的に言われている項目が全て当てはまらない。「意味が分からない。なんで?」と思ったと淡々と話す。妊娠37週で出産し、すぐに治療を開始。子どもを親に預け、治療に取り組む日々を「覚えてないくらい大変だった」と振り返る。
○…ハートリボンは同じ子育てママで、20代に乳がんを経験した西尾愛さんと2人で立ち上げた。「治療中は誰にもつらい心のうちを伝えられず、そして乳がんの罹患率は30代後半からが多く、同世代で悩みを共有することができなかった」との思いが一致したのが設立のきっかけ。どちらかと言えば引っ込み思案な性格。小中高と人前に立つ立場を避けるほど。まさか自分がママコミュニティを立ち上げ、2人代表とはいえ代表を務めるなんてといいながら「実は人の前に立つことが嫌いじゃなかったのかも」と苦笑い。
○…家族は夫と4歳の長男。オンラインの活動は主に夜、夫に息子を任せ同じ思いを共有する仲間と楽しむ。不安な気持ちを解放するため「病気を忘れるくらい自分たちが楽しもう」がモットー。「今後は乳がんだけでなく、病気を抱える子育てママ向けのイベントも積極的に行っていきたい」と笑顔を見せた。
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