大和市議会議員の古谷田力氏(54)が25日、市議会で本紙の取材に応じ、任期満了に伴い来年4月に予定される大和市長選挙に無所属で出馬する意向を明らかにした。11月1日に市内で記者会見を開き、正式表明する。市長選への出馬表明は古谷田氏が初めて=10月26日起稿。
「6月に決意」
古谷田氏は「幼稚園、小・中・高校も市内。卒業後に勤めたのは大和市農協。生まれ育ててくれた大和をさらに良くしていきたいという思いが強くなった今年6月、市長選への挑戦を決意した」と胸中を明かした。
政策では、これまで大木哲市長(74)が進めてきた「健康都市やまと」を引き継ぎ、市民が心身とも幸福に暮らせる「『健幸都市やまと』へと街を発展させていきたい」と意欲を示した。生活習慣の見直しや運動をする機会の充実、「食・運動・社会参加」の3本柱からなる県の未病対策に加え「Smile(笑顔)」「Sports(スポーツ)」「Sleep(睡眠)」という「3つのSに注力したい」と語った。
「3期12年まで」
「多選」が争点の一つとなった前回の市長選を引き合いに、古谷田氏は自身が市長に就いた場合、「最長で3期12年。それ以上はない」と断言。市ハラスメント禁止条例の策定が進むなか、「職場環境の改善は必要。頑張った職員を表彰する制度の構築なども検討したい」とした。
古谷田氏は2011年に民主党公認で初当選し、現在3期目。市議会副議長・監査委員などを歴任した。
前回選挙でトップ当選後、「市長選にむけ力を付けよう」と早稲田大学人間科学部通信教育課程に進学した。現在、3年在学中。健康・予防・食育・心の豊かさなど、心身や社会的に良好な状態を指す「ウェルビーイング」に関する研究に取り組んでいるという。
来春の市長選を巡っては、4期目の現職大木市長は進退を明らかにしていない。古谷田氏のほかにも、現職市議1人が出馬の準備を進めている。
大和市の2022年9月1日時点の有権者数は、男性10万765人、女性10万1288人の合計20万2053人。