徒然想 連載300 花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄
弥生(やよい)の月は、所有(しょう)を布施すれば当(まさ)に願うべし、衆生は福を興し乏しきを救い慳貪(けんどん)に堕(だ)すること莫(な)からんと、です。
出典は、インド、大乗経典『菩薩本業経(ぼさつほんぎょうきょう)』です。
意は、人に所有物を布施するときは、こう願うべきです。人々は富を得、さらに貧しき人々を救い、ものおしみや貪りの心がなくなるようにと、です。
これは出家せずに日常の社会生活を営みながら、しかも仏の教えを篤く信仰し、仏教の真理を学び続けて精進し、日常生活のあらゆる面で慈悲の行為を行い続ける人の生き方の一面について述べたものです。
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