市内の熱中症による搬送者数が6月13日時点で10件と、昨年に比べ4件増加している。熱中症は適切な予防や対処をすれば防ぐことができる点から、市ではのどが渇く前の水分補給やエアコンの使用を呼びかけている。
市消防本部救命救急課によると、22年に熱中症で搬送された116件のうち、47件は自宅や体育館などの屋内で発生した。屋内は水分補給が疎かになる傾向があるほか、エアコンを使用せずに室温が上昇したことで発症する事例もあった。
同課の安川貴弘課長は「熱中症は自覚症状が出るまで気付きにくいため、予防をするにはのどが渇く前に水分を補給するのが望ましい」と水分補給の重要性を語る。
23年5月30日に閣議決定された「熱中症対策実行計画」によると、全国で熱中症による救急搬送人員や死亡者の約5割を65歳以上の高齢者が占めている。直近3年間を見ると、市内でも同様の傾向が見られる。
市健康づくり推進課の保健師・鈴木順子さんは「こまめな水分補給が大切。屋内ではなるべくエアコンを使用し、暑い日の外出は無理のない範囲で」と日ごろの対策を呼びかけている。
救急車の適正利用を
直近3年間で熱中症により搬送された304件のうち、186件は軽症だった。重症患者への迅速な対応を実現するため、安川課長は「熱中症は予防で減少できる」としながらも「判断に迷った時は救急車を呼ぶように」と呼びかけた。
緊急を要さない症状の窓口として、市では24時間対応の「やまと24時間健康相談窓口【フリーダイヤル】0120・244・810」を設けている。
熱中症に関する情報は市が運営するPSメールや防災無線のほか、小中学校や保育所等にも情報を提供している。
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